古屋亨の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)

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○説明員(古屋亨君) ごあいさつを申し上げさしていただきたいのでございますが、オリンピックの東京大会が空前の成功をおさめて終了できましたことは、国民の期待に沿って活躍いたされました日本選手団の努力、運営の衝に当たられた関係者の労苦のたまものと存じます。しかし、それをささえる大きな基盤は、開催都市である東京都はもちろんのこと、日本国昂の、日本全国の皆さんの一致協力の支援があったなればこそでございます。特に、国会関係方面におかれましては、つとに国民の意のあるところに沿われまして、オリンピック東京大会を成功に導くための準備の促進をはかってこられ、事あるごとに、政府や東京都、オリンピック組織委員会、日本体育協会、オリンピック資金財団などの関係者を指導誘掖されたことが今大会成功の大きな底力となりました。ここに心から御礼を申し上げます。
 一昨日の十一月五日をもちまして代々木選手村を閉村し、日本選手団も解団され、諸般の体制は一応終了いたしました。これからは、思いを新たにいたしまして、次のメキシコ大会に備えての努力が開始されることとなるのでありますが、今大会をしのぐ大きな成果を期待して関係者の一段の奮起を祈ってやみません。
 政府といたしましては、今大会のために、昭和三十四年度にさかのぼって準備の事業を推進してまいり、これに投与いたしました財政規模は総額約一兆円に及んだのであります。競技施設、競技運営関係施設、道路、宿泊施設、輸送施設等の物的施設の整備はもちろんのこと、交通輸送の改善、運営資金の調達、選手の技術強北、国民の理解と協力の促進など、広範の領域にわたって側面的に協力してきたものでありますが、現在、関係各省庁においてその実績を顧み、その結果の取りまとめを急いでおりますので、機会をあらためて御報告に及びたいと考えております。
 今大会を契機として発揚されました国民全般の協力体制、物的、精神的両面におきましては、これを大会後にあっても継承していきたいものと考えており、特に青少年の間に広く行き渡りましたスポーツへの愛好心と実践欲は、これを正しく助長しなければなりません。そして、オリンピック国民運動などを通して発揮されました国際理解、公衆道徳、交通道徳、商業道徳、国土美化などの実践活動を国民の日常生活にしっかりと根をはやさしてはぐくんでいきたいものと考えております。
 今大会の残しました数々の教訓を正しく評価いたしまして、これを積極的にそしゃく消化し、次の国家民族の成長飛躍のための糧としなければなりません。いまや内外の諸情勢は急テンポで変転し、国民として安閑としてはおられません。大会を終えて気をゆるめることなく、新たな覚悟をもって新しい課題に対決してまいりたいと思っております。今後ともよろしく御鞭撻のほどをお願いいたしまして、ごあいさつといたします。

発言情報

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発言者: 古屋亨

speaker_id: 33217

日付: 1964-11-07

院: 参議院

会議名: オリンピック準備促進特別委員会