河野一郎の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○河野国務大臣 いろいろ先般来民間の関係の方の御意見を承りますと、学校の広場を利用するということをすみやかに実行せいということの御要望が非常に強かったのであります。これは御承知のように、たとえば東京、大阪にしましても過密化しておって、町自身空地がございません。日比谷公園を見ましても芝公園を見ましても、昔は相当広かったと思いますが、だんだん狭くなってきております。広いところがない。広場があるとすれば学校関係以外にはほとんどございません。そこで、私は、学校の広場、学校の体育館というようなものをどういうふうに大衆的に利用できるかということを考えなければならぬ、これはすみやかにそれを手初めにやる必要があるだろうと思います。この点はわれわれ不案内にして、学校がどういうふうにこれを管理し、どういうふうに経営しておるかということについて詳細を存じておりませんから、十分研究いたさなければならぬ点もあるかもしれませんが、それはそれとして、いまお話しのようにどういう施設をする必要があるか、いま学校だけが使うに必要な施設になっておりますから、これをさらに一般の大衆が利用する場合にさらに進んでどういう施設が入り用かということを第一に検討する必要がある。その施設はどういうふうにしてする必要があるか、これを民間の資金で施設したらいいだろうということでは、プロ野球などはともかくとしてとうてい不可能であります。したがって、これらに夜間照明をいたします費用、そういうものをしかるべく政府において助成して実行するのでなければなるまい。私は、こういうことは明年度予算を待たないで、いま御審議願っておる予算の中にはございませんから、これをひとつ案ができ次第予備費から金を出してやるぐらいでいかなければだめだろうというふうに考えます。皆さん方からもそういう御要望がございますれば、政府の内部におきましては文部省のほう、もしくは自治省のほうにいたしますか、そこらのところはよく検討いたしまして、いずれにしてもある程度の予備費をくずして、これらの夜間照明もしくは必要な施設というようなものの補助、助成の予算をとって、そうして少数であってもまずすぐ始めるということからいきたいと思いますので、どの程度の補助をしたらいいものか、全額政府でやれといっても、それは全額やりますと利用度が少なくなります。やはり地元でもってある程度負担して、完全に利用することにならなければ、ただつくるだけつくってもあとは使わないというのじゃしかたがありませんから、そういう意味において地元の要望があり、要請がございますれば、ひとつ政府においてもすみやかにこれに対応するというところまでいくべきだと思うのであります。
話はわきにそれますが、いまお話しになりますとおりに、どうもやる場合に完備したもの、完成したものを日本では考えて、それでないとみな利用をしないという癖がありますから、これはやはり欧米諸国のようにどういうところでも運動をするという気持ちになる、だから学校の広場があいておれば、あいておるところでもいいというふうにして、そういう癖をつけませんといかぬ。私は先年オランダに参りましたときに、ある小さなレストランで昼めしを食べておった、そして昼めしが済んで裏のほうの広場へちょっと行ってみると、いままでコックしておった人たちが出てきて、そこでバレーボールの練習をしておる。そういうことを向こうの人はめし食ってすぐやる。日本ならば一服ひなたぼっこをしながらということになりますけれども、そうでなしに、すぐ若い人がボール一つ持ってきて、その裏庭でまり投げをやっておる。こういったようなかっこうにまで徹底するようにならなければいかぬのじゃなかろうか。そうして夜はみんな集まって学校の運動場でやろうじゃないかということになる、そういうことになるべきものだと思うのでありまして、できればそこまでひとつそういうムードを盛り上げていくということにいたしたい、こう思うわけであります。