河野一郎の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○河野国務大臣 お話の点、私も同感でございます。とにかく政府の配意がこれまで足りませんで、スポーツの振興に関する施設の予算というものは、先ほども申し上げましたように文部省関係だけにありまして、厚生省関係にその点が非常に薄かった。一般大衆のスポーツの場というものについての施設予算というものが非常に薄かったということにある。この点は、特に皆さんの御意見を承った上で考えたいと思いますことは、たとえて申しますと、国体をやるということで各県が非常に競争をしております。これは私けっこうだと思います。けっこうだと思いますけれども、その会場がやってしまってからあとは一体どうなっているか。国体をやりますために一カ所に重点的に集中して施設をするということは一体どんなものか。小さな県で非常に無理をして国体をやる。そのために全国から人を集めるような施設をする。そうして、施設をしたらそれを利用するだけのものが県内にあるかというと、これはない。そういうように、一カ所に重点的にやりますから遊休施設のようなものになってしまうということも考えなければならぬ。いまのゴルフ場のお話もごもっともでございますが、こういう点も、せっかく東京にこれだけりっぱなオリンピックのあとがあるのですから、これをもう少し活用する方法として、やはり二年に一ぺんか三年に一ぺんは東京で国体をやって、そうして、全国の青少年に、この国体の非常にりっぱな施設で競技をさせるということは、私は必ずしも全国青少年の——少なくとも川崎君、お互いに若いときに神宮競技場ができた。あの神宮競技場で一ぺん走ってみたいということは、若い者の夢である。ところが、いませっかくそれ以上にこれだけりっぱなものができておる。スタンドも国体をやらぬ限り一ぱいにはならぬだろうといわれております。そういうものを、少なくとも二年に一ぺんか、中央でこのオリンピックの施設を使った国体を開くということにさせる。そうして、いま各県各県でやることをできればやめて、九州でやる場合には福岡の施設を使うとか、九州大会とか近畿大会とか、国体も県ごとの大会はやめて、地方大会にお直しになったらどうか。これはどこかの次元で、ひとつ皆さん方の御発案できめていきませんと、いまのように体協にまかしておいて、そうして府県の競争の場にして、三年先にはどこだ、いまから準備するんだといって、県がただでさえ赤字の地方財政のところへああいうふうなものを持ち込むというようなことは、必ずしもそれを全国の青少年が期待しているかどうかということになりましたら、むしろ東京に行って、大阪に行って競技をやるということを非常に望みますが、いなかのほうまで連れていかれて一体大会をやることはどうか。それらも今後の課題として御検討いただく必要があるのじゃないかという気がいたします。