田中榮一の発言 (体育振興に関する特別委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○田中(榮)委員 大体了承いたしましたが、私は、この冬季オリンピックをこれからうまく実施していくためには、これを実施するために責任大臣というものを一日も早く決定をされて——きょうは文部大臣が見えておりません。大臣に申し上げるのが一番いいと思うのでありますが、責任大臣を一日も早く決定をして、その責任大臣が窓口になって、各省と折衝をして事を進めるということが、まず先決問題ではないかと思います。
それから次に、その執行部であるところの組織委員会というものを一日も早くひとつつくっていただきたい。まる五年、足かけ六年あるからといって安穏としておりますると、なかなか複雑な問題も起こると考えますので、一日も早くひとつ組織委員会の組織をつくっていただいて、そしてその組織委員会が、執行部として動く中心になっていただきたいと思います。
それから、組織委員会の本部は、おそらく私は東京に置かれるものと思うのでありますが、前回は組織委員会の本部が東京にあって、施設は大体において東京、神奈川、埼玉というところにあったので、地理的にも比較的監督も十分できたと思いまするが、今回は競技をする場所が北海道の札幌になってまいりまするので、組織委員会の本部を札幌に置くかあるいは東京に置くかということは、十分研究をしていただきまして、かりに東京に置くとした場合においては、札幌にその出張所といいますか、その組織の下部組織を札幌に置いて、きわめて密接な連携を保つような方向をぜひとっていただきたいと思います。
それから、いま局長のお話によると、国はできるだけ施設をつくってやるということでありまするが、単に物的に施設をつくってやるということ以外に、前回の東京大会では人口一千万を擁する、国の予算の十分の一の予算を擁する大都市東京がその招致の主体になったのであります。
〔前田(榮)委員長代理退席、大石(武)委員長
代理着席〕
今回は、やはり札幌市が招致の主体になって、札幌市が何か責任者のようになりますが、そうではなくて、やはりオリンピック冬季大会というものは、なるほど形式は、招致は札幌市でありますが、やはりあくまでこれは国の行事としてわれわれは考えていかねばならぬのじゃないか。こういう意味におきまして、施設も国で十分に整備し、またそのほかの諸般の事項についても、国のあらゆる機関を動員して市のために便宜を供し、あるいは市のできないことは国もしくは道がかわって事業を行なうというくらいの気持ちを持ってやってあげないと、とても札幌市の地元財源だけではできないのじゃないか。かような観点から、やはりあくまで国が責任をとり、そうしてあくまで国がやっていくというような気持ちでこの冬季オリンピックを進めていきたい、こう思うのでありますが、それに対して文部省としてはどういう考えを持っておりますか。