田中榮一の発言 (体育振興に関する特別委員会)
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○田中(榮)委員 もう一度文部省のほうにお伺いしたいと思うのでありますが、一九六八年におきましては、フランスのグルノーブルにおきまして第十回の冬季オリンピックが開催されるわけであります。その後一九七二年に札幌において冬季オリンピックが開催されるのでありますが、現在の冬季オリンピックに対する選手の訓練といたしましては、フランスのグルノーブルの第十回オリンピックに対する訓練として現在これを実施いたしておりますが、これはやはりグルノーブルに対する訓練と同時に、札幌大会に対する訓練というものが必要じゃないかと思うのであります。この二つの訓練をあわせて行なっていかなければならぬと思うのであります。一昨年の東京大会の際に、アメリカの水泳陣が、大体十六歳から十七歳の少年、少女が、世界の選手権をみんな奪ってしまったのでありますが、その際にアメリカのキッパス監督は、こういうことを新聞に発表しておったのであります。実は、アメリカの水泳陣としましては、今日連れてきた十六歳、十七歳の少年の選手というものは、次のメキシコにおけるオリンピック大会を目標にして私は選手として訓練をしておった。ところが、この十六歳、十七歳の少年が、東京大会においてりっぱに成長して、こんなにまで選手権を獲得することができたということは、ほんとうにわれわれとしてはもう予想だにしなかったところだと言っております。これは多少宣伝もあると思うのですが、私は、アメリカのキッパス監督の言った、十六、七歳の少年を東京オリンピックの後のオリンピックを目標にして訓練しておったけれども、東京のオリンピックでとうとう制覇してしまったということは、まあ多少強がりであり、宣伝であろうと思うのでありますけれども、しかし、言ったそのことばの中には、実際問題として十六歳、十七歳の青少年が世界の選手権をとるというところまで成長したということは、キッパス監督も、おそらく多少は期待をかけておったけれども、これほど成果をあげるとは思わなかったと思うのであります。同様に、一九七二年の札幌の冬季大会というのは、これから考えますと六年あとであります。現在の選手に精力を傾けて、これをいかに訓練強化いたしましても、いまの現役の選手が、一九七二年にはたして一精鋭として日本を代表して戦ってくれるかどうかということを考えますと、現在の選手強化に対する対象、目標というものは、少なくとも現在小学校五年から六年、それから中学校一年から二年の生徒を目標にして、これらの小粒な選手を目標にしてこれを育てていかなくては、一九七二年のその当時の現役選手として、これを第一線において活動せしめることは非常にむずかしいんではないか。したがって、現在の選手をそのまま一九七二年に持っていこうったって、それは無理なんです。やはりその六年後のひのき舞台に活躍させるためには、どうしてもいまの小学校五年、六年、あるいは中学校一年、二年 高等学校の生徒じゃ少しオールドボーイじゃないかと思うのですが、そういう点を考えますと、この選手強化対策というものは、少なくとも私は、体育協会が中心になって行なわれると思うのでありますが、こうした少年を中心にして行なっていく必要があるんではないか、かように考えるのであります。こうした若ごまを掘り出して、そしてこれを育て上げて四歳馬として、いわゆるダービーに出すまでに育てていかねばならぬと思うのでありますが、こうしたことについて何か特別にお考えになっておるような対策があるかどうか、それについてひとつお伺いしたいと思います。