竹田恒徳の発言 (体育振興に関する特別委員会)

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○竹田参考人 日本オリンピック委員会委員長を仰せつかっておりまして、このたびのオリンピック冬季大会札幌招致委員会の実行委員長をいたしております竹田でございます。
 札幌にオリンピックがきまりました経緯につきましては、書類をお手元に差し上げておきましたので、かいつまんでごく簡単に申し上げます。
 御承知のとおり、札幌が冬季オリンピックの招致を始めましたのは、いまから約三十年前のことでございます。一度、一九四〇年に札幌で行なうことが内定をいたしながら、不幸な国際情勢の関係で返上のやむなきに至りまして以来、一昨年も立候補いたしまして惨敗を喫した経過もございますので、このたびの決定はまことに喜ばしい次第でございますが、これは、一に先生方をはじめ、国民の皆さまの絶大なる御熱意の結果であると存じます。
 しかして、今度の決定に際しましても、四つの都市が立候補をいたしております。カナダのバンフ、フィンランドのラハチ、アメリカのソルトレーク、そして日本の札幌でございます。前回非常な接戦で、わずかの差でフランスのグルノーブルに破れましたカナダのバンフが本命といわれておりましただけに苦戦でございましたが、結果におきましては、六十一名の委員の投票のうち、第一回の投票で三十二票という過半数をとりまして、一ぺんにきまるという結果を生みましたのでございます。その原因は、もちろんいろいろございますが、その中で特にわれわれの感じましたことは、一昨年の東京オリンピック大会が、皆さまのおかげによりまして大成功に終わった。それで、日本の組織力というものをたいへんに高く買っておりまして、日本にまかせれば冬のオリンピックも必ず大成功をするであろうという考えが、根底にあったことは事実であろうと存じます。それだけに、この札幌オリンピック大会も、東京オリンピックに負けないりっぱな大会として大成功をおさめなければ、世界の期待に沿い得ないと存じまして、われわれはますます責任の重大さを感ずる次第でございます。
 ここで、オリンピックを準備し、実行いたしますことに関します事の進め方について、少しく御説明をいたしたいと存じます。
 オリンピックを招致いたしますのは、各都市が招致をいたすことになっております。ただし、一国で一つだけの市が立候補する権利を許されております。日本にも幾つかの候補地はございますが、日本といたしましては、札幌が、前にも一度きまった経緯もございますし、場所柄、また天候、気象、すべての条件から最も適地であるというので、札幌が立候補をいたしたわけでございます。そうして国際オリンピック委員会の会議におきまして開催予定地が決定をいたしますと、その大会の準備、運営の責任は、その国のオリンピック委員会に命ぜられるわけでございます。すなわち、このたびは札幌市が立候補をいたしまして、札幌市長の名前で立候補書を出しておりますが、同時にこの立候補書には、国の責任者の裏書きと、その国のオリンピック委員会委員長の裏書きを必要といたしますので、国の代表として総理大臣のサインをいただきまして、日本オリンピック委員会の委員長の私のサイン、三つのサインをもって立候補をいたしたわけでございます。決定をいたしますと、その国のオリンピック委員会、すなわち日本オリンピック委員会に、この大会の準備をしろという命令が下るわけでございます。ただ、最近のオリンピック大会は、冬といえどもたいへん大きな行事になりまして、一スポーツ団体が完全にこれをいたしますことはとうてい不可能でございますので、その場合には、その国のオリンピック委員会が組織委員会を組織いたしまして、その権限を組織委員会に一切委譲することが許されております。組織委員会ができまして権限が委譲されますと、その組織委員会は国際オリンピック委員会に直属をいたしまして、一切の準備と運営に当たるということになっております。そのことにつきましては、お手元に差し上げました報告書の一番おしまいに、今度決定いたしました直後にブランデージ国際オリンピック委員会会長から参りました手紙をつけてございますが、そこにもそのことがうたってございます。したがって、われわれは、先般札幌オリンピック招致のためにつくりました委員会は、その任務を達成いたしましたので解散をいたしまして、次に組織委員会をつくりまして、その準備、運営に当たるべく目下進めつつあるところでございます。
 札幌オリンピック開催の日時は、一九七二年の二月でございますから、まだ六年ほどあるわけでございますが、その間の準備等のためには、決して十分な日数とは申し得ません。直ちにも準備にかかります必要のものもございます。鋭意努力をいたしますが、先生方の今後の力強い御支援のほどをお願い申し上げます。

発言情報

speech_id: 105104607X01219660531_004

発言者: 竹田恒徳

speaker_id: 5981

日付: 1966-05-31

院: 衆議院

会議名: 体育振興に関する特別委員会