小平久雄の発言 (本会議)

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○国務大臣(小平久雄君) 第一に、林業基本法で労働対策についての規定があるが、どう実施しているかという点でございますが、林業基本法の第三条及び第十九条で御指摘のような規定がございます。
 そこで、まず第一に、就業の促進と雇用の安定の問題でございますが、就業の促進につきましては、労働省といたしましては、農林省と協力し、かつ、所在の市町村等とも連絡をとりまして、公共職業安定所の機能を十分発揮してこれが確保につとめてまいったところでございます。さらにまた、雇用の安定の点につきましては、林業がとかく季節労働になりがちでございますので、こういう点につきましては、できるだけ漸次これを通年雇用に持っていくことが望ましいことである、そういうたてまえからいたしまして、農林省ともよく連絡をとって、今後進んでまいりたいと考えております。
 第二に、労働条件の改善の問題でございますが、林業の特殊性にかんがみまして、労働災害が他の産業に比べまして今日なお多い、あるいはまた、労働関係もとかく近代化がおくれがちである、こういう面があることは、争われない事実だと存じます。そこで、特に労働災害の防止につきましては、最も重点的な事業の一つとして今日まで指導いたしてまいった結果、三十五年をピークとしまして、幸い逐次減少の傾向にはありますが、しかし、その災害の発生率は、まだ全産業の平均に比べまして今日数倍に及んでおる、こういう事情でございます。そこで、労働省としましては、林業関係の労働災害防止協会等とも十分連携をとり、これを育成しながら、自主的に労働災害防止の効果があがるように今後十分指導してまいりたい、かように考えております。なお、労働関係の近代化等につきましても、労働基準法をはじめ、労働諸法の順奉、これをはかりまして、今後逐次改善につとめてまいりたいと考えております。
 第三に、社会保障の関係でございますが、労働省の所管のものとしましては、御承知のとおり、労働災害保険、それから失業保険と、両者がございますが、労災保険につきましては、先般の法の改正によりまして、諸給付の内容が格段と充実されてまいったわけでございまして、これが適用を公正に、かつ迅速にいたしてまいりたいと考えております。失業保険につきましても、実情に即しまして、公正な運用を期しておるところでございます。
 第四に、職業訓練につきましては、製材工、それから製材機械工につきまして、全国で十三の公共職業訓練所におきまして訓練をいたしております。これが定員も四百二十五名に及んでおりますので、これを今後一そう充実いたしまして、技能労働者の確保につとめてまいりたいと考えております。
 第五に、国有林労働者の通年雇用化の問題でございますが、この問題につきましては、先ほど農林大臣からもお話がございましたが、私どもといたしましても、逐次通年雇用に持っていくということが、やはり雇用の安定という面から考えましても望ましい、かように存じますので、今後農林省と十分連絡をとって、その方向で努力を重ねてまいりたいと存じております。
 なお、社会党提案の雇用安定法につきましては、他との関連もございますので、今後なお検討させていただきたいと存じております。
 次に、労災保険あるいは失業保険の適用の問題でございますが、これにつきましては、大体ただいま申し上げたとおりでございます。
 最後に、白ろう病の関係でございますが、これにつきましても農林大臣から御説明がございましたが、労働省といたしましては、その実態をまず究明するという意味からいたしまして、労働科学研究所に研究を依頼いたしておりまするし、また、労働衛生研究所に命じまして、具体的にどうしたならばチェーンソーの振動が人体に及ばないようにできるかという、その方策を研究させてまいっております。その一部はすでに実用化もいたしております。また、いわゆる職業病としての取り扱いもいたしておるわけでございまして、国有林野以外につきましては、今日まで全国で十一件報告を受けております。なお今後全国的にさらに調査をし、これが適用を適正にいたしてまいりたい、かように考えておるところでございます。(拍手)
  〔国務大臣三木武夫君登壇〕

発言情報

speech_id: 105105254X02419660308_015

発言者: 小平久雄

speaker_id: 15579

日付: 1966-03-08

院: 衆議院

会議名: 本会議