田村良平の発言 (建設委員会)

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○田村(良)委員 ただいま参考人の皆さん方からたいへん貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。都市計画法につきまして審議を進めておりますわれわれといたしまして、たいへん貴重な御指示をいただいたと思います。おかげさまでなおこれからの慎重審議のたいへん参考になると思いまして、まずもってお礼を申し上げます。
 大来参考人にちょっとお伺いいたしたいのですが、私有財産の考え方につきまして英国等の例をとられて御意見がございましたが、私は実は次のようなことを考えます。都市に集まってきた人の便宜をはかるために、公益優先という名において、たとえばお互いの私有財産が大きな犠牲を受けるというときに、国家が相当な力においてこれを補償すべきである。自分ら都市に生活する便益のために人の農地をかってに安く買い上げていく。買い上げられた土地はたいへんな値段になる。これがただいまだんだんにお話がありましたように、日本民族の歴史から申しますと、実は知らしむべからず、よらしむべしで、百姓とゴマはしぼれるだけしぼれ、こういうことで、非常な圧力を受けてきております。さらには、戦争の後には、占領下において坪一円かそこらで全部没収せられました。地主は目のかたきのように言いますけれども、何も盗んだ財産ではありません。昔は、百姓というものは、一代、五十年働いて一反か二反のたんぼを子孫に残すということが大きな労働でありました。ところが、最近は、何か都市優先といいますか、そういう形が非常に強くなったために、都会生活者にきわめて重大な国家資本を投下してサービスをするということがたいへん公益優先というようなかっこうにとられておるやに思います。したがいまして、私は、この都市計画を進めるにあたりましては、やはりその財産の評価にあたりまして、特に参考人にお伺いしたいのは、たとえば東京で坪百万するというのに、農地は一反、三百坪でこれから米が大体七、八俵とれますね。そうすると、この食糧というものは、お互い生命のエネルギー源でございます。コンクリートを食うわけにはまいりませんし、電気を食っても腹が張るわけではございません。そうすると、われわれ生命のエネルギー源であります食糧を生産する貴重な財産が、あまりにもかってに安く評価されておる。ここに、いわゆる都市化を進めるにあたりましても、用地買収その他で非常なトラブルが起こっておるのじゃないか。でありますから、大正八年以来約半世紀にわたって放置されました都市計画の新たな法律をつくるにあたりまして、いまこそ、過去の全歴史を反省していただきまして、そこにひとつりっぱな評価というものが生まれなくちゃならぬのではなかろうか、実は私はこういう疑念を感じつつこの都市計画法案の審議に参与しておるものでありますが、この点につきまして、これから農地というようなもの、あるいは食糧という経済財産をどのように大来参考人はお考えになっておられましょうか、この機会にお教えいただけましたらまことに幸いでございます。お願いします。

発言情報

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発言者: 田村良平

speaker_id: 28680

日付: 1968-04-11

院: 衆議院

会議名: 建設委員会