田村良平の発言 (建設委員会)

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○田村(良)委員 ついでにもう一回お伺いしますが、実はいま七割輸入とかいろいろ申されましたが、やはりわれわれ日本国民というものは、食糧の自給というものが一番完全であることが理想でございます。したがって、わが国の農政からいけば、国内生産の食糧を一体何割確保するか、あとはやむを得ざるものとして輸入に待つという方向をきめませんと、現在、ちょっと資料を見てみましても、アメリカからだけで農産物が約十億ドル内外入っておりますね。特に大きいのは、マイロなんか八六%、さらにお互いの日常生活に不可欠でありますみそ、しょうゆ、とうふあるいは食用油、これらの原材料であります大豆、これは八二%の輸入であります。あるいはトウモロコシ、これはえさ関係でございますが、四七、小麦粉が約五三、特に一番やかましい米でございますが、大量輸入を行ないました一昨四十年は、準内地米七十六万トンのうちで、その四割がカリフォルニアの米がきておるわけでございます。こういう食糧の現状を私は考えたときに、日本の国の政治の上から、ただ、東京に来た人のみが下水道ができて、団地へ入ってけっこうなお住まいをする、そういうことのみに何か皆さんがわんわん言うて、一体自分の食っているものはどうなっているのだ、こういうことに私は総合的な御検討が要ると思います。したがって、たいへん失礼でございましたが、経済研究センターの理事長をなされておりますので、こういう意味においてあわせてお考えいただきますならば、この都市計画というものについても慎重に考慮すべき問題点がたくさんあるのじゃなかろうかというように考えましたから、一例をあげて申し上げたのです。特に私がこのことを強調いたしましたのは、この際参考人の御意見もお伺いいたしたいと思いますが、かつて、われわれの農村の先輩等は、窓税、門税というものをかけられております。つまり、百姓が門をつくると税がかかる、窓をあけると、採光施設といって銭をとる、そういうことで、百姓の生活を、肥えたごと継ぎはぎのぼろを着て、ほおかぶりをして、なた豆ぎせるを下げて、ばかの張本人が百姓、どろくさいのが百姓、こういうように軽べつされ、差別されてきた行政なきにしもあらずであります。したがって、その感覚がいまだに都市におる人にもし残っておるとすれば、これはたいへんなことであります。終戦後、二合一勺の配給では死ぬる死ぬると言うて大騒ぎをいたしましたが、私の知るところ、だれも死んでおりません。たった一人、神戸の判事さんでしたか、配給のとおりやって栄養失調でなくなったということを聞いております。みんな大きくなって、太ってきて、高度経済成長だということであります。しかし、その背後に、私が申し上げたように——米価は先般ようやく一万九千円台であります。ところが、終戦直後、われわれの農村では大体一升二百円でございました。そうすると、二十年たって百姓の米はようやく当時の需給のバランスの米価になったわけです。この間、農林官僚とずいぶん戦いました。なかなか米価を上げてくれません。私はそういうことを考えますと、坪当たり百万でころころ土地が転売される東京と、一反がわずか二十万か三十万で国鉄に買収せられ、建設省の道路に買収せられているこの貴重な財産の差別行政というものは、いま日本の都市化並びにわが国一億全人口の経済生活に私は基本的な問題だと考えております。したがって、たまたまこの都計法という、えらい半世紀の改革にぶつかりましたので、本日は参考人の皆さま方にも、こういうことを考えておる代議士もおるんだということを、私は率直に意見を申し上げて、各位の幅広い、底深い知識から、ひとつ何かと御指導願えれば幸いだと思います。こういう点で、どうでしょうか、かつての二十年間の米価とか、あるいはそれを生産する貴重な財産である農地、あるいはこの都市計画法による市街化ないし市街化調整区域、その中で、ただいま安井参考人が、ぜひとも農地を残してくれというようなことを強調されておりますが、これらをひっくるめますと、日本経済の将来、あるいはあすの日本経済の再建について、どういうように大来参考人はお考えになっておりましょうか、御意見をひとつ参考までに承りたいと思います。

発言情報

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発言者: 田村良平

speaker_id: 28680

日付: 1968-04-11

院: 衆議院

会議名: 建設委員会