曾禰益の発言 (外務委員会)

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○曽祢委員 もう一点伺いたいのは、これからの外交日程に関連して、キージンガー西ドイツ首相並びにインドのガンジー首相が来られる。いずれもこれはわが国と同様に核兵器の平和利用に非常に熱心な国であるし、また、それぞれの立場が違いますが、米ソを中心とする大国の核軍縮を早くやるべきだ、核防条約の趣旨は必ずしも悪くないにせよ、事実上は核兵器の保有が必要と思えば保有する潜在的な能力を持っている国に、言うならば、その核兵器を持たせないという義務だけを押しつけられる不平等的な関係におちいる心配を持っている国です。そういう意味で、政府のこの核防条約に対する態度は、外務大臣が就任される前から一つの方針があったと思うのですが、まだ核防条約に調印しておりませんし、私はそう簡単に調印するのは適当でないと思うので、そういう意味で、これらの国とのトップレベルの会談で、当然にその一つの題目として核防条約に対する態度ということが議題になると思います。ここら辺で日本の核防条約に対する態度、これは言いかえるならば、大国のわがままは許さない、核軍縮を進めるという、何らか具体的な証拠と誠意を示せということ。それから非保有国、核兵器を持ち得る国に対しては、核のおどしや核の攻撃に対して何らかの保障をなし得る限り完璧なものをやるということ。第三は、核の平和利用に関しては、不当な制限、特に差別待遇、核兵器保有国は何らおかまいなし、非保有国だけは厳重に、商業スパイを許すような条件で核の平和的開発まで縛られるということのないように、核兵器非保有国の平和利用について核兵器保有国との差別待遇は絶対にしない。あるいはまた、これは西ドイツとわが国の場合にはむしろ競争関係がありますが、EECの国だけが寛大な、やや自己査察に近い状態を認められ、わが国が一番平和利用について損をするといいますか、非保有国の中でも、EECよりも厳重な査察を受けなければならぬということのないように、これらの問題について、いろいろ共通の面もあるし、競争者の面もありますが、そういうことを踏まえて、核防条約の問題をどういうふうにキージンガー首相、ガンジー首相と話されるのか、この点をひとつ伺いたいと思います。

発言情報

speech_id: 106103968X01919690514_074

発言者: 曾禰益

speaker_id: 12807

日付: 1969-05-14

院: 衆議院

会議名: 外務委員会