野田武夫の発言 (建設委員会)
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○国務大臣(野田武夫君) 第六十一回国会における委員会審議をお願いするにあたりまして、北海道開発行政の基本的な考え方について、私の所信を申し述べたいと存じます。
北海道の総合開発は、国民経済の発展段階に即応し、その安定的成長に積極的に寄与する役割りをになう国家的事業であります。
この事業を推進するため、昭和三十七年に閣議決定を見ました第二期北海道総合開発計画に基づき、各種の開発事業を実施してきたところでありますが、昭和四十四年度は、この計画の第七年度、すなわち、計画終了年度の前年に当る重要な年でありますので、この計画を効果的に達成するため、全力を傾注してまいる所存であります。
しかも昭和四十四年は、北海道開発二世紀の第一年にあたり、さらにオリンピック冬季大会の開催を三年後に控えているときでもありますので、開発事業をさらに一段と推進し「民族の夢を実現する北海道」を築くために今後一そう努力する所存であります。
ひるがえって、北海道の現状を見ますると、開発の成果が逐次実を結びつつあるとはいえ、産業基盤、社会生活基盤等の社会資本の不足、産業構造の後進性あるいは寒地農業確立の問題等、なお解決すべき多くの課題を擁しており、これらを総合的かつ計画的に是正していくことが強く要請されております。
したがって、昭和四十四年度におきましては、道路、治水、港湾等の産業基盤と国土保全施策を主体とする社会資本の整備をさらに強力に推進するとともに、農業、林業、漁業等の産業の開発振興と住宅、下水道等の社会生活基盤の整備に重点を置いて推進をはかることといたしております。
以下、昭和四十四年度における北海道総合開発の基本施策のうち、建設関係分の重点につきまして申し述べます。
道路整備につきましては、拠点相互を結ぶ幹線道路及び産業開発に必要な道路等に重点を置いて整備を進めるとともに、道央自動車道の一環として札幌−千歳間及び札幌−小樽間の建設を促進し、また、都市交通対策といたしましては、街路等の整備を促進することにしております。
さらに、冬期間の道路交通を確保するため、除雪排雪等の事業を強力に実施することとしております。
治水事業につきましては、原始河川が多く、融雪、局地豪雨等によって連年災害を受けている現状にかんがみまして石狩川、十勝川など九水系に加えて、網走川、湧別川の一級河川への昇格をはかり、主要河川の治水事業を極力促進するとともに、災害多発地域における事業を重点的に実施することといたしております。またダムにつきましては、岩尾内ダム、豊平峡ダム及び大雪ダムの建設を促進するほか有明治水ダムの新規着工をはかるなど一段と事業を促進することとしております。
社会生活環境の整備につきましては、北海道のようにきびしい気象条件のもとにおける住宅の問題は、住民生活の最も基礎となるものでありますので、昭和四十四年度におきましては、建設戸数の増加と質の向上につとめることとしております。また、下水道施設につきましては、札幌市をはじめとする各都市の下水道及び終末処理施設の整備を促進することとしております。
以上、北海道総合開発行政に関する諸施策について所信の一端を申し述べましたが、国民の期待にこたえるため、微力を尽くす所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。