根本龍太郎の発言 (建設委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(根本龍太郎君) どうもたいへんな私に対する過大評価をいただきまして恐縮千万でございます。ただ私は、住宅問題については、具体的に、内容については田中さんと必ずしも一緒ではないけれども、発想は相当変えておるつもりでございます。で、実はきのうもあそこの、グッドリビングショーなるものを見て考えたわけですけれども、従来の公営、公団住宅はみんな、障子から畳から、もう相当のものを全部画一的に入れてるんですね。ところが、最近のこの規格化されたプレハブなんかを見ますと、必ずしも私はそういうものは、畳は幾らにして何畳のものをどういうふうに、それでふすまはどうなのかと言わずに、外郭だけを提供して、あとのインテリアその他の施設はそれぞれの入居者自身で、自分で買って入れるか、あるいはまた、それらの家具については、相当このごろは移動が激しいんですから、私は賃貸の供給会社みたいなものをつくったらどうかということを、実はきのうあそこに出品してる諸君にぼくは提案しておきました。そうすると彼らも、そういうふうに政府がやってくれればわれわれも相当フォローしていけると言う。現在の、これは特に田中さんの一番の御存じの建築労務者の、建築労務者、技術者の払底してる今日、金さえやれば住宅ができるという時代でなくなってきてるんですね。どうしてもこれは工業生産化しなきゃならない。しかも、それが一戸建てでやるとすればとてもこれは高くつくから、やはり少なくとも中高層の住宅がプレハブでやられるという時代にいかなければこれはいかない。そうして、この規格は幾通りかこれはきめまして、そうしてこれが政府政策住宅——公団でも公営住宅でも、さらには政府資金でやるもの、あるいは御指摘になりました公務員住宅、幾つかの規格をつくって量産ができるようにする。そうして、その中に入れるいろいろの家具、この中にはいまの、それこそ炊事道具からいろいろと机とかなんとか、これもいかようにでも融通ができるような、これも組み立て式のものを開発していきますれば、私は住居費が相当安くなるんではないか。ところがいままで依然として公営住宅でも何でも、二DKなら二DKというと、一切の、入ればそのまま生活できるということでいくものだから、非常に高くついて、そうして今度はそれに入った人間が、御指摘のように家というものに関する若い人と、まあ明治とはいわぬけれども、大正時代の人との感覚の差があるために、せっかく設備したものが全部変えなければいけない。こういうのはむだなような気がしたので、そうしたことも大いに研究しなければならない、こう思っています。御指摘のように私は十二年前に建設大臣をやったときには、住宅問題がこのような状況でなくて、それからもう十二年のブランクがありますから、たいへんおしかりを受けたように、私の勉強が足りないことは事実だと思います。しかし一般論、何と申しますか訓示的な激励でなく、具体的にたとえば公団の住宅についてはこれこれの規格のものをこういうふうにしたらどうか、そういうふうな具体的な御提案をいただきますれば私も虚心たんかいにそれを受け取りまして、理解し得る限りにおいては措置を講じたいと思います。ただ、現状においては何しろ住宅に関するいろいろの提言は、一つの提案としてはなかなか興味ある問題たくさんありますけれども、これを全般に及ぼすときに、はたしてという、確信をいま持てないところもありまするので、今後一そう勉強いたしまして、できるだけせっかくの田中さんの御指示でありますから、勉強いたしたいと思っております。