藤井勝志の発言 (本会議)
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○藤井勝志君 ただいま議題となりました両件につき、外務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
まず、アフリカ開発基金設立協定について申し上げます。
アフリカ諸国は、経済的開発及び社会的進歩に寄与することを目的として、一九六四年にアフリカ開発銀行を設立いたしました。同銀行の融資は通常の貸付条件であるため、より緩和された条件による融資の拡充をはかる必要があり、その措置について一九六六年以来、OECDの開発援助委員会に参加する先進国との間で検討を進めてまいりました。その結果、昭和四十七年十一月二十九日象牙海岸共和国の首都アビジャンでアフリカ開発基金を設立する協定が作成され、同日わが国はこの協定に署名した次第であります。
本協定は、アフリカ開発基金が既存のアフリカ開発銀行の活動を援助し、アフリカ諸国の経済的、社会的開発に貢献するため、緩和された条件による融資を行なうことを任務とするもので、原参加者の当初出資額、基金の業務、組織、運営並びに基金の特権及び免除等について規定しており、わが国は当初出資として千五百万計算単位を出資することといたしております。
次に、国連憲章の改正について申し上げます。
一九七一年十二月二十日に国連総会は、国連憲章第六十一条の改正の決議を採択いたしましたが、本件は、国連憲章第百八条の規定に基づき、その批准について国会の承認を求めるものであります。
その内容は、経済社会理事会の理事国の定数を現在の二十七から五十四に改めるものであります。
以上両件は、いずれも二月二十日国会に提出され、同日本委員会に付託されました。
委員会においては、三月七日大平外務大臣から提案理由の説明を聴取した後、慎重に審査を行ないました。
その内容の詳細につきましては会議録に譲ることといたしますが、特にアフリカ開発基金設立協定に関し、その附属書Aの1に規定されている「千五百万アメリカ合衆国ドル」について種々の角度から質疑が行なわれ、「アメリカ合衆国ドル」のかわりに「計算単位」を用いたほうがより適切であった旨の発言が委員よりなされました。よって、外務委員長は政府に対し、受諾書を寄託するにあたり、「千五百万アメリカ合衆国ドルは協定作成時においては千五百万計算単位にひとしかったことにかんがみ、附属書Aの1「千五百万アメリカ合衆国ドル以上」との規定に従ってなされる出資が千五百万計算単位となるよう基金が所要の措置をとるべきこと」をアフリカ開発銀行に対し文書をもって申し入れるとともに、関係諸国に対しても文書により同様な趣旨の働きかけを行なうよう政府は努力すべきであることを強く要望いたしました。
これに対し、大平外務大臣より、委員会の要望を体して処置いたしたいとの発言がありました。
かくして、四月二十五日両件に対する質疑を終了し、次いで五月九日、まず、アフリカ開発基金設立協定について自由民主党西銘順治君の賛成討論、日本社会党河上民雄君、日本共産党・革新共同柴田睦夫君、公明党渡部一郎君の反対討論、民社党永末英一君の賛成討論の後、採決いたしましたところ、本件は多数をもって承認すべきものと議決いたしました。
引き続き国連憲章の改正について採決いたしましたところ、本件は全会一致をもって承認すべきものと議決いたした次第であります。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
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