櫻内義雄の発言 (本会議)
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○国務大臣(櫻内義雄君) 小野議員から私へのお尋ねは、大豆、米、飼料、木材等の緊急対策を詳しく述べろと、こういうことでございました。
先ほど御答弁を申し上げましたが、若干重複することはお許しを願いまして、大豆の場合の問題点は、実は、量としては、四十六年と四十七年を比較いたしますると、十分確保されておったわけでありまするが、残念ながら食品用の大豆というものが不足を来たした。それは、中国産のものが手配がおくれましたのと、米国ものの五大湖付近のものが降雪が早いというようなことで出荷が促進されないという影響を受けたわけでございまするので、そこで、やむなく製油業界の協力を得ましたのは、微選別で搾油用のものであるけれども、とうふ、しょうゆ等に使えないこともないと、こういうことで緊急に五万トンの放出を求めたわけでありまするが、同時に、中国、米国に対しては、すでに報道で御承知のように、協力を求め、中国側は快くこの一、二、三に各月二万トンずつ送るという約束を取りつけたわけであります。
なお、投機による暴騰のことにつきましては、取引所の規制などを講じたわけでございまするが、長期的に申しまするならば、何といっても食品用の大豆の確保は、これはきわめて大切でありまするので、当面、稲作転換に際しましては、食品用大豆の増産を奨励し、また、御承知の不足払いについて十分考えたいと思う次第でございます。
それから米の問題でございますが、モチ米の高騰については、先ほど政府の放出とタイとの契約による鎮静化をいま現在しつつあるということを申し上げましたが、幸いにして食管法というものがございまするので、そこで食糧事務所が立ち入り検査などが行ない得られるわけでございます。これらの与えられておる権限によりまして、米の売り惜しみとかあるいは高騰のないようにつとめてまいりたいと思います。
木材のほうについては、これは先ほど詳しく申し上げたのでございまするが、十一月、ヒノキ一立方メートル十四万、杉八万五千のものが、二月末では、十一万とか六万とかに落ちつきを見せておりまするが、決してこれで満足するものではございません。そこで、先ほど申し上げたように、たとえば一番輸入の大手であるアメリカ側の情勢が非常に変わっておるということでございます。丸太ではもう出さない、製材でなければ困る、しかし、その製材も日本の寸法に合わぬというようなことでございまするので、これは現在担当官をして現地において種々交渉もさせております。さらには、もっとハイ・レベルの使いを出して、腹蔵のない意見を交換して、少なくとも何とかアメリカからの安定供給を得たい。その他については、カナダ、ソ連、インドネシア等からの輸入に依存をいたしたいと思うのであります。
なお、国内の問題につきましては、売り惜しみ等があってはならないということから、木材の大きな基地になります清水、天竜、東京等につきましては、消費地、生産地を問わず、加工、流通段階における在庫状況等を調査いたしまして、かりそめにも売り惜しみ等がないように行政指導をいたしておるようなわけでございます。
それから飼料についても、先ほど詳しく申し上げましたが、農家がこれからの経営の上において非常に問題があるのではないか、激変緩和のために三月から六月までの低利資金の融通措置を講ずるとか、あるいは既貸し付け金の償還猶予等の条件緩和を試みるとか、それから輸入促進の上におきまして、何といっても飼料についてはなかなか国内増産がはかられない、非常に生産性が格差があるのでございます。できても非常に高くなってはいけませんから、そこで輸出国との長期契約に努力をするとか、アメリカからの安定供給を求めるわけでございますが、買い付け国の多元化という必要もあろうかと思うので、今回の苦い経験にかんがみまして、アルゼンチンなどとの問で交渉をいたしましたところ、十五万トンの緊急輸入の成約をみておるような次第でございます。
以上お答え申し上げます。(拍手)
〔国務大臣愛知揆一君登壇、拍手〕