杉山善太郎の発言 (運輸委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○杉山善太郎君 まず最初に、運輸大臣のほうからひとつお尋ねいたしますから、こっちを向いてひとつ姿勢を正していただきたいと思います。実は、御承知だと思いますけれども、去る四月の一日に田中首相が、まあその内容の評価はどうあろうとも、アメリカの有名雑誌ブリタニカのイヤーブックというのがあるわけですが、それへ「日本の進むべき道」という論文を出しておられるわけです。言うならばこれは「日本列島改造論」の姉妹版だと思う。田中総理が新潟県出身の立場か、あるいは各紙もそうかと思いましたけれども、私ちょうど新潟へ帰っておりまして、新潟日報は社説でそれなりの評価を下しておるわけでありますが、それはそれといたしまして、私はこの辺で、たとえば日本は、日本丸という船に仮定をいたすといたしますれば、日本丸の進路は、ずばりと言って、もうこの辺から資源消費型のいわゆる資本主義的な高度経済至上主義の、言うならば面かじのとりっぱなしではなくて、国民主権の立場から、国民の福祉経済重点に今度は取りかじをとるべき、そういう発想の原点に立って、たとえば外交の専門家であるとかないとかは度外視して、外交、貿易、それから海運、造船、港湾等を一環として、発想の転換をやらなきゃならぬ時期に来ているんじゃないかというふうに考えておるわけでありますが、大臣の見解でも識見でもけっこうでありますが、これは大事なことだと思いますので、この取り組んでおる臨調法はきわめて簡潔のような法案でありまするけれども、やはりいま申し上げたように、田中総理は「新しい日本の進むべき道」というかっこうに言っておりますけれども、私のいま申し上げたような形で、もうこの辺で資源消費至上主義の高度経済成長主義論から、ひとつ転換をしていく必要があるんだと、そういう対象目標はやっぱり外交という方向に目を向け、中身はこの法案の審議とかみ合う、たとえば貿易の問題であるとか、あるいは海運であるとか、造船であるとか、受け入れの港湾というようなものは一貫性があるんだというふうに理解をいたしておりまするので、それなりにひとつ大臣の識見なり見解を、この際伺っておきたいと、こう思うんです。