河本敏夫の発言 (本会議)

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○国務大臣(河本敏夫君) 貿易についての御質問でございますが、先ほど副総理から大体お答えになりましたので、私からは補足的に若干申し上げたいと思います。
 ことしの上半期の貿易の伸びは、昨年に比べまして約二一%でございます。下半期は若干この伸びが少なくなると考えております。その理由につきましては、先ほどお述べになったとおりであります。ただ、昨年の輸出は五百七十億ドルでございましたが、ことしの目標は一応六百七十億ドルと想定をしておりまして、この目標は十分達成できると考えております。
 それから次に、保護貿易につきましては、OECDあるいは二回にわたる首脳国会談等におきまして、お互いに保護貿易をやめようじゃないか、自由貿易の原則を堅持していこうと、こういうことをたびたび申し合わせをしておるのでございますが、しかし、いろんな事情から世界各国で保護貿易的な動きが非常に強いということは御案内のとおりでございます。ただしかし、わが国におきましては、そういう国際間の申し合わせ等もございますので、この国際的なコンセンサスをぜひとも各国が守ってもらうようにいろいろ努力をする必要があろうと思います。また、事実、わが国はことしの上半期は大変輸出超過でございまして、貿易上の黒字が大きな数字になっておりますが、八月の通関統計を見ますと若干の赤字になっております。それから同時に、第四・四半期には、景気の回復につれまして、貿易の収支は第四・四半期全体として若干の赤字が出るものと想定をしております。
 さらにまた、わが国の国際収支の特徴といたしまして、貿易外の赤字が非常に大きいわけでございます。ことしは約六十七億ドルと想定をしておりますが、これはアメリカやヨーロッパに例を見ない現象でございますので、こういうこと等につきましても十分諸外国に説明をいたしまして、日本に対する保護貿易的な動きが起こらないように今後とも配慮していかなければならぬと考えております。
 また同時に、国内の景気につきましては、ただ単に輸出だけではなく、内需の振興が必要であると、こういう御意見でありますが、その御意見に対しては賛成でございます。(拍手)

発言情報

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発言者: 河本敏夫

speaker_id: 9303

日付: 1976-09-29

院: 参議院

会議名: 本会議