鈴木善幸の発言 (本会議)
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○国務大臣(鈴木善幸君) お答え申し上げるに当たりまして、最初に、交渉が大変長期にわたったわけでございますが、その間におきまして終始変わらず超党派の御支援と御鞭撻を賜りましたことにつきまして、交渉の当事者として心から厚く御礼を申し上げます。(拍手)
ただいま、協定の第一条の指定海域の問題、これに関連する第八条の問題につきましては総理並びに外務大臣から明確な御答弁がございましたから、私は重複を避けまして、この点は避けることにいたします。
第二条の問題でございます。つまり、わが国の領海十二海里の中で、今回の日ソ協定でソ連漁船が操業する余地が残されたかどうか、こういう問題でございますが、これは五月二日、国会におきまして、領海法の御承認、御決定がなされましてから、私は、それを踏まえまして、絶対にわが国の領海内では第三国、外国船の操業は認めない、そういう立法の趣旨であるということをソ連側によく繰り返し説明をいたしまして、当初は、執拗にこの三-十二海里の中の実績を踏まえて操業を要求しておりましたが、その態度を緩和をして、次には、両国間で将来協議すれば入ることもできるような道だけは開いておこうではないか、こういうことでございましたが、それをうたおうとした第二条の第二文、これも削除することにいたしたわけでございます。わが方としては、絶対に領海内に外国漁船の操業を認めないという不動の方針でございますから、協議の道だけ開こうというようなことも、これは、できないことを明文として書くことは絶対に私は容認できないということで、これも削除することにいたしたわけでございます。(拍手)
したがいまして、今後行われますソ日協定におきましても、日ソの基本協定におきましても、この問題をソ側が蒸し返してくることは断じてないと確信をいたしておる次第でございます。(拍手)
次に、第二の問題は漁獲量の問題でございます。
私は、漁獲量の問題につきましては、非常に不本意であり、不満であったわけでございます。
しかし、ここで皆さん方にも御了承をいただいておかなければならぬ点は、二百海里時代になりましてから、沿岸国は、歴史的な実績尊重ということよりも余剰原則というものが強く働いておるということであります。自分の国がとってなお資源的に余裕があった場合に、初めて実績国に対して分かち与えてやるという余剰の原則というものが強く貫かれておるということでございます。
ソ連も、アメリカ、カナダ、あるいはノルウェー、EC、アイスランド等々から相当大幅な漁獲量の削減を受けておるわけでありまして、そういうような観点から、わが方に対しまして非常に厳しくこの漁獲量の割り当てを削減をしてきたわけでございますが、大体百七十万トンの実績に対しまして、一年間を通じまして百七万トン程度の漁獲量は確保できたと考えております。
しかし、これに伴いまして、約七千隻余の操業いたしました漁船が六千三百隻程度に減船を余儀なくされたわけでございます。
私は、これに伴います漁船の転換の問題、あるいは減船を余儀なくされました場合の救済の措置、さらに乗組員諸君の今後の離職対策、救済措置に対しまして、できるだけのことを政府全体として行っていただくように総理にも要請をいたしておるところでございまして、私も最善を尽くす所存でございます。
と同時に、加工業者、関連企業も同様の大きな影響を受けるわけでございますから、こういう面につきましてもあらゆる対策を講じてまいることを申し上げておきたいと存じます。(拍手)
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