鈴木善幸の発言 (本会議)
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○国務大臣(鈴木善幸君) 井上さんにお答えをいたします。
協定文第二条に関するわが国領海内のソ連漁船の操業の問題は、先ほど有馬さんの御質問に明確にお答えを申し上げたとおりでございまして、私は、この六月の下旬ころにソ日漁業交渉が始まるわけでございますが、その際に、ソ日協定の中で、ただいま御答弁を申し上げたように、明確に、十二海里の中ではソ連漁船は操業しないということを具体化したいと考えておる次第でございます。
また、今回の漁獲量の割り当ては、御指摘のように大変厳しいものがございました。これに伴います減船あるいは漁業界の再編成、また、乗組員等の雇用の問題、こういう問題が起こっておりますし、さらに、関連企業の問題もございます。これにつきましては、現在、各業種別、漁船別に割り当て量と見合いながら、適正規模の操業体制を組むように、これを鋭意業界の諸君とも協議をしながら検討を進めております。
私は、この北方海域で漁場を失ったために、それが沿岸の漁場にUターンをする、そのために沿岸漁業者との間に摩擦を起こすというようなことは、絶対にこれを許さない方針で取り組んでまいる考えでございます。
また、今後の漁業行政、新しい二百海里時代に対応したところの漁業行政につきましては、何といっても日本列島周辺のわが国の沿岸、沖合いの漁場の開発整備を促進をする。現在ございます二千億、七カ年の計画を年次的にも短縮をいたしまして、これに強力にひとつ取り組んでまいりたいと考えております。
なお、北転船その他が、相当減船の余儀なきに至るわけでございますが、こういう優秀な漁船を活用しまして、未開発の漁場の調査並びに開発を、政府の助成なりあるいは政府みずからの負担におきまして、新漁場の開発ということを積極的に行ってまいりたいと考えております。
さらに、多獲性の大衆魚族の有効な利用という問題が、今後の食糧問題の観点からも大事でございます。国民たん白食糧の五一%以上を水産食糧で賄っておったわが国としては、この魚の問題が非常に大事でございますので、そういう意味でイワシ、サバ等の多獲性の魚族を、現在二〇%程度しか食糧に回っておりませんが、これを大部分を食糧化するように、加工、保存、いろんな面の対策を講じてまいる考えでございます。(拍手)
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