鈴木善幸の発言 (本会議)

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○国務大臣(鈴木善幸君) 協定第一条の問題につきましては、総理や外務大臣からお答えをいたしましたが、実際に交渉に当たりました当事者として、一言つけ加えておきたいと思うわけでございます。
 第一条の幹部会令の適用を受ける海域の問題でございますが、この海域を認めなければ、漁業交渉は入り口で交渉にならない。アメリカとの間の日米漁業協定におきましても、アメリカの二百海里漁業専管水域の管理保存法の適用海域を認めて、そして、あの協定がなされたわけでございます。これから行われますソ日協定におきましても、わが国の暫定措置法をソ側が認めなければこれを否認するようであればソ日漁業協定はできないわけでございます。
 私は、今回のイシコフ大臣との交渉を通じまして、日本側もこのソ連の幹部会令の適用を受ける純然たる漁業ラインとしてこれをのむかわりに、ソ側もわが方の暫定措置法によるところの水域を認めるという前提で六月から漁業交渉が行われる、こういうことでございますから、御了承を賜りたいと思うわけでございます。
 さらに、第八条の問題につきましては、いまのように日本側の漁業水域法とソ側の幹部会令の適用海域がダブるという形での相殺方法もございましょう。しかし、日ソ暫定協定とソ日協定は時間差がございまして、おくれてソ日協定をやるわけでございますので、私は、第八条の規定によりまして、これは純然たる漁業に関する協定であって、その他の両国の関係における諸問題については、両国政府の立場及び見解を害するものではない、こういうことでこの点を明確にいたしたような次第でございます。
 なお、二百海里時代のわが国の漁業というのは、御指摘のようにきわめて厳しいものがございます。私は、日本列島周辺の漁場の開発整備、沿岸漁業の振興、積極的な栽培漁業の育成、こういう問題と取り組みますと同時に、沿岸国の二百海里に制約を受けない未開発の漁場の調査並びに開発を進める、また、その他開発途上国等には技術援助あるいは経済協力を通じまして、できるだけ日本漁船の操業の場を確保するように努力をしたいと考えております。また、多獲性の魚族についての有効利用の問題につきましても、皆さんの御協力を得て積極的に進めてまいる所存でございます。(拍手)
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発言情報

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発言者: 鈴木善幸

speaker_id: 1360

日付: 1977-06-03

院: 衆議院

会議名: 本会議