小川仁一の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)

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○小川(仁)小委員 この決議が基本的な方向だけを中心にして行われているということについては賛成でございますが、特に、前に木島委員が申し上げました一年延期説、これにつきましては、私は十分検討に値するという感じがいたします。と申しますのは、私の県、地方の県だからでございましょうか、非常にこの内容説明その他がおくれまして、高校並びに父兄がこれについて対応するのに困っているという状態がございます。岩手県の高等学校の教員や校長、父兄を含めて、一年延期という考え方を岩手大学の学長を通して国大協に反映させる、こういう運動さえ出ております。これは、単に私の県だけの問題ではなくて多くの県にそういう問題があるとすれば、この際思い切って大きな試行テストをした上で、万全を期してもらいたいという考え方が一つあります。
 それからもう一つは、国大協が決めたコースといいますか、九月願書、十二月試験というふうなこの一定の時間的なコースというものに対して全然変更の手が加えられていませんが、この技術的な問題についても国大協に十分考えてもらいたい。と言いますのは、九月願書というのは、その時点で志望校を決めるわけであります。そうしますと、高校の生徒は八月までにいわゆる自分の進路を決めなきゃならぬ。ですから、塾その他に対する準備、それから自分の偏差値、いろんなものをこの八月中に決定してしまうという結果になって、九月願書。いまのコースを仮にやるとして、九月願書が十二月試験と一体どうかかわるだろうかと考えてみますと、そんなに三カ月間も願書と試験時期の間が開かなきゃならぬという理由が存在しないのじゃないか。こういう技術的な問題があると思うし、それから、入学試験の第一次共通テストの時期と、それから大学の第二次試験までの間のいままでの国大協が決めた決め方、これはまだまだ検討の余地かある。それを検討したのが、高校の進路研究協議会ですか、この前来られた方々のこの会を終わってからの決定なんです。二月一日実施でできる、こういう言い方の中には、国大協が決定したあのコースの変更を考えているわけであります。こういう技術的な部分の改善というものを国大協に私たちの考え方として、きちっとしたものでなくても要求して構わないのではないか。そうしないと、実際いままでのものがそのまま動かないで、その全体の長さをどう前後させるかというだけの発想では、実施時期並びに現在の受験生の不安というふうなものが解決されないのではないか、そう思いますのでこの点をひとつ要求したい。
 それから、二段階選抜については、私は、現在のような受験の厳しさあるいは大学を終わってからの就職条件のむずかしさ、こういう事態を子供たちあるいは父兄が十分認識しておりますから、遊び半分の受験といいますか、どうせ見込みがないけれどもここへやってみようがなどというふうな形での受験体制はもうなくなったと見ているわけです。事実、高校の先生方から聞いても、そういうふうないわゆる初めから可能性のない受験などというものは考えていない、こういう状態がありますだけに、二段階選抜は全部なくしてもらいたい。仮にその子が志望した大学が無理であったという状態があったとしても、それはやはり十八歳にもなり自分の進路を決めた子供の一つの意欲的な方向としてこれを認めていいのじゃないか。彼は一年目について仮に失敗したとしても、この学校へどうしてもという意欲に駆られて二年目ということもあり得るわけですから、下手な足切りを認めた形にしますと、高校の教師が子供たちに、能力に応じたといいますか、そういう進路指導を無理をしてやってしまう。おまえはここの学校、おまえはこの学校というふうに指導してしまうことによって、その人間が持つ意欲なり個性的なものを殺してしまう結果になる、私はそんな感じがするので、二段階選抜はなくするということを原則にしていただきたい。そうしなければ、何か妙に平均化した子供だけが出てきて、一つのルールの中にはまってしまって、その中で身動きかできないような子供たち、将来の日本人ができてくるような感じがするのです。これは高校についても大学についても入学試験が持っている大きな弊害の一つだ、そう思いますだけに、子供の希望というものを生かしていけるような形で二段階選抜をなくしていただきたい、こういうふうに考えます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 小川仁一

speaker_id: 28650

日付: 1977-11-15

院: 衆議院

会議名: 文教委員会入試問題に関する小委員会