藤波孝生の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)
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○藤波小委員長 これより入試問題に関する小委員会を再開いたします。
先ほどの小委員長報告案に対する各小委員の御意見をもとに整理、作成いたしました小委員長報告の案文を朗読をさせていただきます。
大学入試改善に関する件(案)
本委員会は、大学入試の改善に関する国民的要請を考慮し、第八十回国会において、共通第一次学力試験の実施と大学入学者選抜方法の改善に関する調査研究を行うための機関として大学入試センターを設置するための法律改正については附帯決議を付して認めたところである。
本委員会は、附帯決議の趣旨に沿い、入試問題に関する小委員会を設置し、共通第一次学力試験の実施に係る諸般の状況について関係者及び国民各層の意見をきき、慎重に検討を重ねてきた。
その結果、大学入試の改善についての各方面の努力には敬意を表し、且つ大学の自治を尊重することは勿論であるが、なお、幾つかの問題点があり、それらが積極的に解決されなければ、かえって改悪になるのではないかとさえ思われる。
ついては、昭和五十四年度の入学者選抜から共通第一次学力試験を実施するにあたっては、政府当局、大学入試センター及び各大学は次の諸点について誠意をもって対処し、大学入試改善の実を挙げ、高等学校教育ひいてはわが国教育全体の健全な発展に寄与するよう、重ねて強く要請するものである。
一、共通第一次学力試験の実施期日については各方面で種々の意見が出ている。
高等学校側の意見としては、授業計画や学校行事の実施への影響を考え、第三学年のなるべく遅い時期に共通第一次学力試験を実施してもらいたいとの希望があり、また、文部省や入試センターは、願書提出、試験採点、結果の通知など一連のスケジュールを考慮しての期日の決定という運びとなっている。
然し、大学の入試は法に定めた高等学校教育の全課程が終了した時点で、その到達度を判定するという趣旨で実施されることが原則である。
そのためには、むしろ大学側において入学時期を多少変更させるなどの措置も含めた最善の配慮をすべきである。
二、このたび大学入試改善が共通第一次学力試験、各大学の行う第二次試験、調査書などによる総合判定によって、入学者を決定するという趣旨であることにかんがみ、一部の大学で行われようとしている二段階選抜は、その実施を避けるべきである。
三、各大学が行う第二次の学力検査については、なお多くの科目を課す大学が見られるが、本来受験生の専門課程の適性を判定するという趣旨にかんがみ、受験生の過重な負担とならないようその科目数を最少限にすべきである。
四、国立大学一期、二期の廃止など、入試期日を一元化することによって、受験の機会が減少するということに対し、その機会を確保するという観点から、更に多くの大学が第二次募集方式を実施するよう努めるできである。
五、大学入試の問題は、国・公・私立大学を通ずる改善によって、その効果を期待し得るものであることにかんがみ、共通第一次学力試験への私立大学の参加の実現に向って更に積極的に努力すべきである。
六、共通第一次学力試験の実施と大学入試制度の改善について、更に国民各層の理解を求め、受験準備の過熱の防止について、極力努力すべきである。
右決議する
以上で案文の朗読は終わりました。
お諮りいたします。
ただいま朗読いたしました案文を委員会に報告いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕