園田直の発言 (本会議)
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○国務大臣(園田直君) お答えをいたします。
難民問題に関するジュネーブの国際会議で日本共産党の橋本議員の意見に賛成したが、それにもかかわらずという話でありましたけれども、少し違うわけでありまして、私、ジュネーブに到着いたしまして、ベトナム、中国、ソ連その他の国々と全部お会いして相談したわけであります。そこへ橋本議員がおいで願いまして御意見を承りました。いま監視団というお話でありましたが、私はそうではなくて、難民問題が非常に大事であるからこの会議で実効が上がるように共産党からおいでになったのだと感謝をしながらお話をいたしました。非常にまじめな建設的な意見でありまして、だれが悪い、かれが悪いという意見はございません。
そこで私は幸いファーストスピーカーとして基調演説をいたしましたので、私の演説によってこの国際会議の方針が大体決まる。そこで、各方面からいろいろ意見を承ったわけであります。EC、それからASEANその他の国々ではベトナム追及の声は相当強うございました。しかし、私は、この会議で政治論争をするならば、結局は責任追及に終わり、この重大問題に即効、実効性のある会議にならない。そこで、お互いに、ベトナムの方は自粛をする、自制をする、また他の国々はそれぞれ政治的な論争はやめて人道上の問題でこの会議が実効性のあるように進めていきたい、こういう意見でありましたが、橋本議員も同じような意見でありまして、私が賛成したわけでではなくて、両方の意見が合ったわけであります。その後、橋本議員は、リップサービスではなくて、それぞれの関係諸国を非常に熱心に回られて、非常な成果が上がったと私は判断をしておりますが、また、私は私で、EC、それからASEAN、ソ連その他の国々といまのような方針で、もちろんアメリカ、中国とも会い、要請をいたしました。
そこで、会議は若干のさざ波は立ちましたけれども、ごらんのとおりに会議は成功裏に終わり、いまのところ難民はやや縮小したかっこうであって、わが党の橋本君もよくやったが、園田外務大臣も相当なものであったという御意見が質問の中で出るかと待っておったぐらいな成功でございます。ただし、この問題はこれで解決したわけではありません。ジュネーブの国際会議を成功に導き、とりあえずの実効性を上げたいというのが願いでありまして、やはりこの問題の根本的の解決は、インドシナ半島の平和、ベトナムの動向、こういうことが大事であって、この根本的解決をせざるわけにはまいりません。そこで、私は、この問題についても、だれが悪いという責任追及だけしておってはならぬので、お互いの立場で相互の理解をしながら関係国が集まってインドシナ半島の平和のために相談しようじゃないか、こういう提案をしておりまするが、いまなお機熟せず、だんだんと熟しておるところでありますから、その方針で努力をする覚悟であります。(拍手)