武藤嘉文の発言 (予算委員会第三分科会)
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○国務大臣(武藤嘉文君) 大変むつかしいのは、完全な国家統制でありますれば、国がこれだけのものをつくりなさいという数量まで決めまして、そしてそれを割り当てて農家につくっていただく、そしてもちろんその数量の基本としては大体消費はこのくらいだと、こういう見込んで、また消費の方も配給制度でやれば、これはもう間違いなくいけると思うんでございますが、私どもはそういう体制をとっていないわけでございまして、農家を指導はいたしますけれども、ある程度の生産見込みというものを立てて農家のそれに対しては自主的と申しますか、主体性をもってやっていただいているわけでございますし、完全な私どもそういう統制をしていないわけでございます。ですから、その中では私どもの見通しについてももちろんある程度そごを来しておることもありまして、これは反省をいたしております。反省をいたしておりますが、正直私どもが見通しを立てた以上に、いまのお話のミカンでも相当できてきてしまっておるわけでございまして、そういう点ではまあ私どもの見通しの甘かったことももちろん反省をいたしておりますけれども、また農家の方々が決してそれなかなかむずかしいかと思いますけれども、やはりおつくりになる、それが自分で考えておつくりになる、あるいは農協が指導しておつくりになる、それがたまたまでき過ぎてしまったと、こういうことであろうかと思うんでございます。しかし、今後はそういう反省の上に立って私どもの見通しもより極力厳しく踏まえてやっていかなきゃならないということで、この間十一月に出しました六十五年度を見越しての長期見通し、いま農政審議会で議論をいただいておりますけれども、そのたたき台に出しましたのは相当厳しい需給見通しを立ててお出しをしておるわけでございまして、私どもはその結論を得た上でこの夏ごろには長期の見通しを立てなきゃならないと思っておりますけれども、今度こそは農家の方に決して御迷惑をかけないようなものをつくっていきたい。ただこれもしかしいま申し上げますように、私どもは長期見通しを立てますけれども、あくまでそれは一つの指針でございまして、その指針に基づいて農業団体がいろいろと御相談をいただき、まあ農家がよく御判断をいただいておつくりをいただかなきゃならないわけでございます。まあわれわれとしてはこういうものは絶対に相当不足いたしますよということは、いま水田利用再編対策で転作作物としてより特定作物としてお願いをしておる麦とか大豆とか飼料作物、これはもう本当に足りないということだけははっきりしておるわけでございますが、その他の問題についてもできるだけ将来余り間違いのない形でのひとつ見通しを立てたい、こう考えております。しかし、いま申し上げるように、指針でありますのでそういう点だけは誤解のないように御理解をいただきたいと思います。