小山一平の発言 (議院運営委員会)
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○小山一平君 私は、日本社会党を代表して、航空機輸入に関する調査特別委員会を継続して設置すべきであることを主張し、意見を申し述べます。
そもそも、航空機輸入に関する特別委員会は本院の議決に基づいて設置され、国民注視の中で積極的な役割りを果たしてまいりましたが、いまなお圧倒的多数の国民は、政界の汚職、金権腐敗の浄化を強く望んでおり、その一環として、航特委において航空機輸入にかかわる一連の疑獄事件に対する徹底的解明がなされることを求めています。こうした世論にこたえるために、わが参議院におきましては、衆議院では党利党略によって廃止した後におきましても、伝統ある良識の府たることを自覚し、また、国民の期待にこたえる二院制を確立するための参議院改革の精神にのっとり、継続して航空機輸入に関する特別委員会を設置し、参議院の独自性と面目を高めてきたと思います。
さきの第九十三臨時国会におきまして本院のみ設置した航空機輸入に関する特別委員会では、世論にこたえまして事態の解明を図るために、重要な証人の喚問要求、参考人の出席要求、さらには松野頼三君の偽証告発などが全野党一致のもとに提起され、これを慎重かつ継続して前向きに取り扱うことが与野党一致して申し合わせられてきた経過がございます。
しかるに、自民党が、すでにその役割りは終わったとして航特委の設置を拒む姿勢は、現在までの経過を踏みにじるものであり、真相解明を求める世論に背を向けるものであり、国政調査権の権威を軽視して汚職、金権腐敗政治を容認しようとするものであると言わざるを得ません。
また、去る本会議における鈴木総理の施政方針演説の中で、倫理委員会の設置について、各党各会派の間で速やかに建設的な合意が得られることを期待すると述べておられます。私は以前より倫理委員会の設置を提唱してきた立場から、総理の提案する内容につきましては不明の点が多いのでありますが、基本的な方向の一致を期待するものであります。ここで政府・与党の諸君がこぞって航特委の設置に反対し、事件の真相解明に消極的な姿勢をとることは、鈴木善幸総理・総裁の施政方針における提唱と矛盾し、国民にとって理解し得ないものであり、すでにマスコミなども批判しているように、総理の言う政治倫理は偽善的ゼスチュアにすぎないことを示していると言えましょう。
私は、この際、参議院においては航空機輸入に関する特別委員会を存続し、憲法第六十二条の国政調査権の拡充や、議院証言法などの改正とあわせて、元総理であり、現在もなお党内において最も大きな力を持っていると言われておる不思議な実力者を主犯とするロッキード事件を初め、幾人もの有力議員が疑惑の中にある一連の航空機疑獄事件について、それがいかに困難であろうとも徹底的に真相を解明し、政治的、道義的、社会的責任を明らかにするという勇気ある姿勢と実績を踏まえて、総理の提唱する倫理委員会の設置へと発展させなければならないと思います。汚職政治、金権腐敗政治を浄化し、真に政治倫理の確立を図るには、ゼスチュアや美辞麗句によるごまかしによってできるはずはないのであります。
以上申し述べまして、航空機輸入に関する特別委員会を継続して設置すべきであることを強く主張いたす次第であります。