桜井新の発言 (建設委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○桜井委員 私はこれで三回ほど実は質問のチャンスを延ばされてきたわけでありまして、どうも余り質問に闘志が燃えなくなってしまったのでありますが、せっかくいま大臣が新規の治水の五カ年計画の提案理由を説明されたことでありますので、二、三たださしていただきたいと思うわけであります。
 まず最初に、ただいま大臣の方から提案理由の説明もありましたが、過日「建設行政の基本施策に関する所信表明」という中で、大臣がこのように申しております。「今日のわが国経済の課題は、物価の安定を基礎として、内需を中心とした景気の着実な回復を促進することにあります。」さらに飛んで、「昭和五十七年度を初年度とする第六次治水事業五カ年計画を新たに発足させることとし、現行の住宅建設、都市公園、下水道、海岸、道路及び交通安全施設の各五カ年計画とあわせ、国民生活の維持向上、国土の安全性の確保及び国土の発展に資する諸施設の整備を、長期的視点に立って計画的に推進することとしております。」前段でこのようにうたわれて、さらにことしの建設行政の大きな柱を細目にわたって説明をする中で、第三に国土の保全と水資源開発について、災害列島の悪名を遺憾なく発揮した昨年の事実等についてるる説明した後、「このため、治水、利水施設の一層の整備を促進し、国土の保全と民生の安定を図るため、昭和五十七年度を初年度とする第六次治水事業五カ年計画を策定し、重要河川、改修のおくれている中小河川及び都市河川の整備並びに砂防事業等を積極的に推進するとともに、長期的な水需要に応じた水供給の安定確保を図るため、多目的ダム、河口ぜき等の建設を促進してまいる所存であります。」と、大変多くの時間を割いて、私ははしょって要点だけ拾って申し上げたのでありますが、この基本施策についての所信表明で積極的な姿勢を打ち出されて治水に取り組もうとされておることについて、まず最初にこれを高く評価し、いま申し上げたように積極的にひとつ進めていただきたい、大いに期待を申し上げて質問に入らしていただきたいと思うわけであります。
 最初に、昨年は大変な災害の年でございました。正月早々から終戦直後、二十年の大豪雪に続く豪雪だとも言われた豪雪が皮切りで、冷害、水害等相次いだわけでありましたが、その都度建設省の河川局を先頭に、災害対策に積極果敢に対応していただいて民心を安んじていただいたことについては、これもまた心から感謝を申し上げ、評価をしておきたいと思うわけであります。
 昨年もあれだけ相次いで災害があったわけでありますが、建設省の資料からいたしますと、昨年単年度だけで約四千三百億ほどの災害が起きたと示されております。それで、建設省だけではなくて国全体として見た場合には約一兆円にも上ると聞いておるわけであります。それに引きかえ、去年の災害を見てもおわかりのように、一歩間違えば大変な大惨事を起こしかねない状態の治水環境がまだ大変たくさんあるわけでありますが、今度の五カ年計画で示されておる数字十一兆二千億ですか、十一兆二千億という数字で果たしてこれが五カ年間に本当に国民が安心されるところまで対応ができるのかどうか、まずもってお聞かせを願いたいと思うのです。

発言情報

speech_id: 109604149X01219820512_009

発言者: 桜井新

speaker_id: 28320

日付: 1982-05-12

院: 衆議院

会議名: 建設委員会