高岡敬展の発言 (エネルギー対策特別委員会)

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○政府委員(高岡敬展君) 核融合の研究につきましては、御案内のとおり原子力研究所あるいは国立の試験研究機関での研究と大学におきます研究とございます。それで、私ども科学技術庁で直接担当いたしておりますのは大学以外の研究でございますので、簡潔に申し上げたいと思います。
 内容につきましては、ただいま森参考人の方からかなり詳細な御説明がございましたので概括的に申し上げますが、原子力研究所では、いまお話がございましたトカマク方式につきまして、これは国際的にも現在のところ近い将来核融合によるエネルギー生産という可能性が一番高いという評価を受けておりますが、これの臨界実験装置、つまり投入いたしましたエネルギー以上のエネルギー発生ができるかどうか、そういった条件を確認するという意味での実験でございますが、そういった目的を持ちましたJT60という装置を現在建設をしております。五十九年度の末には完成をするという予定になっております。
 それからJT60の次には、いわゆる原子炉で申し上げますと実験炉と申し上げますか、技術的にかなり効率よくエネルギー発生ができるということの技術的な信頼性といいますか、そういうものの確認が必要でございます。そういった段階のものとして、一種の核融合の実験炉といったものを想定いたしております。そのために、先ほど御説明がございましたようなトリチウムの技術でございますとかあるいは超電導の磁石というものを使いまして、非常に効率よく磁場をつくるということを考えなくてはいけない。それから材料問題、そういったいわゆる工学的な研究というものをJT60の建設と並行して進めておるということでございます。
 それから、いま御指摘がございましたように、国立試験研究機関、特に通産省の電総研でございますが、筑波にございますけれども、プラズマの閉じ込め方式の一つでございますがピンチ方式というのがございます。ごく最近のことでございますけれども、世界の専門家がびっくりするような成果を得まして非常に注目を集めた。聞くところによりますと、英国の専門家などはそういった論文を読みまして、とてもこれは信頼できないというような感じでございましたそうでございまして、わざわざ自国から装置を持ち込んで自分で測定をしてみて、実際に間違いがなかったというようなことの確認が行われたというふうに聞いております。
 そういったことで研究が進んでおるわけでございます。
 それで、原子力委員会がこの関係の研究の総括をやっておるわけでございますが、段階ごとに、たとえば核融合の研究開発の基本計画でありますとか、あるいは原子力全般の長期の研究開発計画といったものにこういった諸般の研究を織り込みまして計画的に進めておる、こういう状況でございます。

発言情報

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発言者: 高岡敬展

speaker_id: 22540

日付: 1982-05-12

院: 参議院

会議名: エネルギー対策特別委員会