森喜朗の発言 (本会議)

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○国務大臣(森喜朗君) 太田さんの御質問の第一点は、臨時教育審議会が設置されている三年間は中央教育審議会は活動を停止するのかとのお尋ねでございますが、中教審は、文部大臣の諮問に応じまして、文部省の固有の事務でございます教育、学術、文化に関する基本的な重要事項について調査、審議する機関でございます。臨教審におきましては、二十一世紀に向けて我が国社会の変化に対応する教育の実現を期して、教育及びこれに関連する分野の諸施策に関し必要な改革を図るための方策について、広くかつ総合的に御審議をいただくことを考えております。したがいまして、中教審とはその基本的な性格を異にし、かつ、その審議の視点や検討の角度もおのずから異なるものでございます。ただ、審議事項との関連もございますので、次期中教審の発足は当面見合わせることにいたしております。
 御質問の第二点は、三年間という短い期間内に教育改革の構想ができるのかとの趣旨のお尋ねでございますが、教育のあり方は国民全体にかかわり、また我が国の将来を左右する重要な課題であることから、十分慎重な審議が求められるとともに、審議の過程におきましても国民の理解と協力を得つつ進めていくことが求められております。その意味で、ある程度時間をかけた審議が必要であろうかと考えます。
 しかしながら、一方、社会の変化等に対応する教育の実現を期して教育改革に取り組むことが現下の緊要な課題であるということから、その基本的な事項につきましては可能な限り速やかに答申が行われることを期待し、三年が適当と考えたも
のでございます。
 御質問の第三点は、「教育基本法の精神にのっとり、」という法的規制についてどのように考えるのかとのお尋ねでございますが、総理からお答えを申し上げましたとおり、このたびの教育改革は、教育基本法の精神のもとにこれを行おうといたしておるものでございまして、したがって、臨教審におきましても教育基本法の精神にのっとって審議が行われることを期待しているものでございます。
 ただ、このことと審議会において自由闊達な論議が行われますこととは必ずしも矛盾するものではなく、二十一世紀を担う青少年の教育のあり方についての大所高所からの審議が進められることを期待しているところでございます。
 御質問の第四点は、審議会の運営に当たり国民の理解と協力を得る方途についてのお尋ねでございますが、臨時教育審議会は、現下の国民的要請にこたえて教育改革を進めるべく設置するものでございまして、その設置や審議の過程において広く国民各界各層の御意見が反映されますよう、またその御理解と御協力が得られるように配慮する必要があろうと考えております。このため、本審議会の設置に当たりましては、国民の信頼にこたえ得る幅広い分野の方々を委員にお願いすべく、国会における審議を踏まえつつ、今後慎重に検討いたしたいと考えております。
 また、審議の進め方につきましても、その具体的な方法については審議会自身で検討していただく課題ではございますが、たびたび申し上げておりますように、審議経過の概要を必要に応じて適宜公開すること、地方公聴会を開催すること、そしてアンケート調査や論文の募集などいろいろな工夫を尽くす必要があろうかと考えております。(拍手)
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発言情報

speech_id: 110115254X02219840713_019

発言者: 森喜朗

speaker_id: 27194

日付: 1984-07-13

院: 参議院

会議名: 本会議