安倍晋太郎の発言 (外交・総合安全保障に関する調査特別委員会)

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○国務大臣(安倍晋太郎君) 大木さんは専門家でございますから、その辺のいきさつについてはよく御承知のとおりですが、来年の一月十五日にシェワルナゼ・ソ連外相がやってまいりまして、久方ぶりに定期外相会談を行うわけでございますが、この会談が実現するに当たりましては、日ソ双方がそれぞれの努力をしてきた結果によるわけですし、同時にまた、米ソ首脳会談等の国際情勢の変化もあると思います。さらにまた、ソ連のゴルバチョフ体制、新しい体制ができたという背景もあると思います。
 我々としましては、十年ぶりのソ連外相の訪日ですし、この外相定期会議を何とか実りのあるものにしたい、日ソ間の関係の改善をこれを契機にして図っていく一つのスタート台に持っていきたい、こういうふうに思っております。
 ただ問題は、御承知のように、日ソ間には領土問題という基本問題が横たわっております。日本としましては、この領土問題を解決して平和条約を締結する、この基本方針を貫いてきておりますし、今後ともこれは日本の外交、対ソ外交の基本でございます。しかし、この点についてはソ連側はこれまで御承知のように非常に厳しい姿勢といいますか、領土問題は決着済みであるという姿勢を貫いてきておるわけで、この点について、やはり定期外相会談でございますから、まず日ソ間で十分話し合いをしたい、こういうふうに思いますし、時間も十分あるわけですし、まずそうした基本に係る問題をじっくり話し合う。同時にまた、日ソ間にはその他もろもろの懸案あるいはまた改善しなければならないいろいろの局面がございますから、そうした問題もあわせて話し合うし、さらに世界情勢あるいはまた極東の情勢等につきましても十分意見の交換をいたしたいというふうに思っております。
 我々としましては、なかなかこれは容易な、楽観できるような状況ではないと思いますけれども、しかし、ソ連外相もわざわざ日本に来るわけでございますし、やはりソ連としても何とか日ソ間の関係を改善したいという気持ちを持っておることは間違いないと思いますし、とにかくじっくり話し合って何とかひとつ改善の糸口を見出していきたい、こういうふうに思います。

発言情報

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発言者: 安倍晋太郎

speaker_id: 29148

日付: 1985-11-20

院: 参議院

会議名: 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会