安倍晋太郎の発言 (外交・総合安全保障に関する調査特別委員会)

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○国務大臣(安倍晋太郎君) 我が国としましても、フィリピンが何といいましても非常に近い関係にありますし、ASEANの一国でもありますし、したがってフィリピン情勢がどういう状況にあるのか、これからどうなるかということに対しては非常に重大な関心を持っております。
 そうした中で、いろいろと日本自身としても情報を集めておりますし、またアメリカの情報等も聞いておるわけでございます。正確にここで申し上げることはなかなか難しいと思いますけれども、マルコス大統領の健康は回復しつつあるというふうに見ておるわけでございます。しかし、政治情勢は必ずしも私は好転しているとは思いません。特にフィリピンの新人民軍といいますか、共産軍の動きが相当活発になって、これは相当範囲が拡大をしているというふうに考えております。経済の方も、インフレについては多少おさまりつつあるというふうにも見ております。しかし、フィリピン経済全体がそれでは立ち直るということが言える状況かといいますと、そこまで言い切れるような私は状況ではないように思います。そういう中で、アメリカは特にフィリピンの状況については心配しておりまして、これはアメリカの議会でアメリカ政府が証言しておりますが、それによれば、今私が申し上げました以上に実はフィリピン情勢は深刻だというふうな受けとめ方をしておるようでございます。
 私は、実はマルコス夫人との会談の際にも、フィリピンのこうした状況、特にアメリカ政府がそうしたフィリピン情勢について非常に深刻な情勢分析をしているということで、日本としてもフィリピンの状況について関心を持たざるを得ないということも申し上げて、日本の関心を特にマルコス夫人にも申したわけでございますが、マルコス夫人によれば、心配は要らないということでございました。しかし、全体的に見るとやはりそう、それでは安心できるかと。来年の大統領選挙が予定されるわけでございますが、非常に自由な雰囲気の中で大統領選挙が見事に行われるかどうかということ等につきましても、我々も関心を払わざるを得ないわけでございます。

発言情報

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発言者: 安倍晋太郎

speaker_id: 29148

日付: 1985-11-20

院: 参議院

会議名: 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会