原田昇左右の発言 (本会議)

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○原田昇左右君 私は、昭和六十一年度予算三乗について、自由民主党・新自由国民連合を代表して、政府原案に賛成の討論を行わんとするものであります。
 私が政府原案に賛成する理由の第一は、国民的課題である行財政改革をさらに一層徹底したということであります。
 すなわち、歳出面においては、経費の徹底した節減合理化に努め、一般歳出を五十八年度以降四年連続で対前年度以下に抑制するとともに、あわせて歳入面についても見直しを行い、可能な限り特例公債発行額の縮減に努めたところであります。歳出面の見直しに当たっては、各種施策が長期的に安定的かつ有効に機能するよう、老人保健、失業対策事業について制度の改革を行うとともに、補助金等についても、事務事業の見直しを積極的に進めながら、補助率の総合的見直し等が図られております。なお、その際、地方財政への影響について、支障が生ずることのないよう財源手当てに万全を期しているところであります。
 第二の理由は、種々の工夫、努力により、内需拡大と景気対策に意が払われていることであります。
 一般公共事業の事業費については、厳しい財政事情ではありますが、財政投融資を五年ぶりに六・二%増加するなどして、前年度の伸び率を上回る四・三%を確保するほか、民間活力の活用にも配慮しております。
 第三は、我が国が国際社会の中でその役割を自覚し、国際的責務を果たそうとする強い意欲が見られることであります。
 すなわち、平和国家の我が国が、諸外国との交易を進め、国際社会の中で信頼をかち得ていくためには、国力に応じた経済協力を積極的に行い、他面、専守防衛の実を上げていかなければなりません。この意味において、経済協力第三次中期目標及び中期防衛力整備計画を踏まえつつ、経済協力費及び防衛関係費は質、量ともに充実が図られており、高く評価すべきものと思います。(拍手)
 理由の第四は、真に恵まれない人々に対する施策や未来を開く前向きの施策等については、財源の重点的配分を行い、きめ細かな配慮が払われていることであります。
 具体的には、お年寄りや心身障害者に対する在宅福祉施策の充実、高齢者の就業機会の確保、教育環境の整備、基礎科学研究の充実などの施策が図られていることであります。
 以上、政府原案に賛成する主な理由を申し述べましたが、この際、修正問題について一言申し上げます。
 去る二月二十日に、野党四党は、予算修正要求を自由民主党へ提示し、その後、二十六日の我が方の回答を不満とし、審議を拒否することとなったのであります。
 本来、予算の修正のごとき重要な問題は、正々堂々と国会の場で議論すべきであり、要求が通らなければ審議をとめるがごときは、審議権の放棄と見られても仕方がありません。(拍手)修正要求があるならば、修正案や組み替え動議を提出するなどして、委員会の場で与野党間において論議を闘わせることが、真に国民にわかりやすい政治ではないでしょうか。(拍手)今度のことを機会に、国民にも理解される予算審議のあり方について与野党間で検討が行われることを、心から望むものであります。
 さて、最後に、今日我が国は、外に、経常収支の大幅黒字とそれに起因する摩擦の激化、内に、円高の急激な進行と原油値下がりによる経済環境の激しい変化など、かつて経験したことのない困難な局面に遭遇しております。このようなときに当たり、政府におかれましては、タイミングを失することなく、財政金融政策の機動的、弾力的運営に全力を尽くすとともに、円高及び原油価格の下落のメリットを十分に活用して、我が国経済の安定成長の確保と国民生活の向上に努められんことを強く要望して、私の予算三案に対する賛成の討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 110405254X01119860308_010

発言者: 原田昇左右

speaker_id: 28846

日付: 1986-03-08

院: 衆議院

会議名: 本会議