安倍晋太郎の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○国務大臣(安倍晋太郎君) 小野議員にお答え申し上げます。
まず、対ソ外交についてお答えいたします。
日ソ間の最大の懸案であります北方領土問題を解決して平和条約を結ぶということによりまして、我が国の重要な隣国であるソ連との間に真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することが、従来よりの一貫した我が国の対ソ外交の基本であります。政府としましては、こうした基本方針を柱として、その上でソ連との経済関係を初めとする実務関係をも増進していく考えでございます。したがって、長期にわたる日ソ間の経済協力関係の発展には両国間の長期安定的な政治関係こそが前提でありまして、現状では、御質問がございました長期経済協力協定を締結し得るような状況にはないと考えております。先ほど総理も答弁をいたしましたようにケース・バイ・ケースで進めていきたい、こういうふうに思います。我が方のこのような考え方は、既に日ソ外相間定期協議の際に、私から、昨年三月の中曽根・ゴルバチョフ会談の際の総理発言にも言及しながら、シェワルナゼ外相に対して明確に表明をいたした次第でございます。
次に、朝鮮半島の問題につきましてお答えをいたします。
米韓両国は、毎年チームスピリット等の共同訓練ないし演習を行っておりますが、いずれも防衛的な性格のものであると承知をいたしております。また、米韓両国は、本年もチームスピリット演習の実施に当たり、南北対話に影響を及ぼさないように、こういう配慮から演習の実施を事前通告するとともに、韓国政府より北朝鮮側に対して同演習の参観招請を行ったものと承知をいたしております。北朝鮮側がこれを受け入れることなく、また同演習を理由として、昨年来進展してきた各種分野における南北対話を中断したことはまことに残念なことと考えております。政府としましては、朝鮮半島の緊張緩和と永続的な平和実現のために右対話が早急に再開されることを心から期待しております。
なお、北朝鮮との関係につきましては、現在外交関係はありませんが、経済、文化等の分野における民間レベルの交流を積み重ねていくとの方針には変わりはございません。いずれにいたしましても、今御指摘がございましたいろいろの諸点を含めまして、北朝鮮との関係につきましては、今後とも朝鮮半島をめぐる国際情勢、あるいは我が国と友好国との関係、南北対話の推移等を総合的に勘案して対処してまいる考えでございます。(拍手)
〔国務大臣竹下登君登壇、拍手〕