海部俊樹の発言 (本会議)
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○国務大臣(海部俊樹君) お答えをいたします。
アマチュアスポーツに賞金が出るようになった、それを体育協会が認めるような憲章をつくったという点に関しての先生の幾つかの御心配に基づく御質問でございますが、これは御承知のように一九八二年国際陸連が規定を改正いたしましてから、ボストン・マラソンにおいても、ことしのロンドン・マラソンにおいても賞金の出るレースが行われるようになった。こういう国際的な風潮をとらえて判断をいたしますと、有力選手が参加しなくなるようなレース、あるいは参加しなくなってしまうと我が国の選手が海外の選手と交流する機会がなくなってしまうということ等も踏まえて、国際的な大きな流れの中で体育協会はこのスポーツ憲章を制定したものと聞いております。
しかしながら、御指摘のようにアマチュアスポーツの純粋性は守っていかなければなりませんし、賞金目当てのアマチュアスポーツになったのでは、その趣旨や精神がいずこにありやということにもなりますので、私どもは、日本体育協会を通じ各競技団体に、適正な内部基準をきちっと決めて、このような風潮に害されないように、あくまでアマチュアスポーツの精神を貫いていただきたいと強く期待をしておるところであります。
二番目に御質問の、競技会に賞金が出ることによってアマチュアリズムが失われることのないように文部省は積極的に指導をしろということでありますが、全く同感でありますので、この趣旨に沿って努力をしていきたいと思います。
第三点の予算の点につきましては、日本体育協会に対し今年度十二億八千三百万円の予算を組んでおりますが、今後とも体育振興のためにはできるだけ努力をいたしたいと考えます。
第四点の、青少年の育成のためにスポーツ振興の上からスポーツ関係補助金予算を取れというお考えてありますが、私どもも、結果として青少年の健全育成のためにスポーツの果たしておる役割は極めて大きいわけでありますので、従来も施設の整備とか指導者の養成、国際競技力の向上、またスポーツ振興を通じて健全に育成するように政策的努力を続けてまいりましたが、これからも御質問の趣旨に沿うように努力をしてまいりたいと思います。
最後の、スポーツ憲章の制定に当たって、体協に加盟していない例えば高校野球連盟などに対してはどのように指導するかという御指摘ですが、憲章は体育協会に加盟しておらない団体には及ばないわけでありますけれども、体育協会加盟の団体の主催する競技会などに児童生徒、学生が参加する場合には、悪い影響が及ばないように教育的な配慮から十分な指導をしてまいりたいと考えております。(拍手)
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