川崎寛治の発言 (本会議)

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○川崎寛治君(続) あいまいさを残さないよう、この際明確にしていただきたいと思います。
 中曽根首相は、四月のレーガン大統領との会談において日本は輸入大国になることを約束しました。また、衆参同日選挙で自民党が三百七議席を確保してからは、何でも通るはずだとアメリカの諸要求が途端に強まりました。特に農産物において顕著であります。全米精米業者協会の日本の米市場開放要求については、ヤイター米通商代表はガット提訴を却下したものの、来春から始まるガットにおける新ラウンドでの交渉議題にすることを明らかにしております。
 米は食糧管理法に基づく国家貿易品目としてガットでも認められております。なお、アメリカ自身は対ソ輸出の小麦には補助金を出しておるのであります。また、農産物制限十二品目はそれぞれ日本の地域農業の柱でありますが、ガットにおけるパネル交渉に入ることになりました。さらに牛肉、オレンジの輸入枠問題は、来年春期限が参ります。農産物など第一次産品価格と工業製品価格との乖離は、世界経済の上でも、また国内においても極めて深刻な問題であります。それだけに、食糧安全保障体制の確立は緊急の課題であります。加藤農林水産大臣から、それぞれについての基本方針を明確にしていただきたいと思います。
 最後に、南北問題についてお尋ねします。
 日本は世界最大の債権国になり、日米貿易摩擦解消は深刻な問題でありますが、内需拡大だけでは大幅黒字の解消は困難であります。日本の貿易黒字をいかに世界経済の発展に役立たせるかは長期の課題であります。今日、中曽根内閣にはその国家目標が極めて不明確であります。それどころか、中曽根首相の知的水準発言や藤尾、亀井らの諸君の大国主義的発言は、世界、特にアジアの諸国民に大きな日本への不信を抱かせております。今、南北間の格差はますます広がっております。それだけに、日本は南北問題にもっと真剣に取り組むべきであります。本日は時間がありませんので私の考えを述べる時間はありませんが、中曽根首相の基本的姿勢を伺いたいのであります。
 十一月八日、あなたは訪中されます。日中経済協力は南北問題の大きな柱でもあります。新しいアジア・太平洋時代を迎えつつあります。中国に対し長期展望に立った資本と技術の提供を行い、日中経済協力を強化すべきだと私は考えます。総理の見解を伺って、質問を終わります。(拍手)
    〔内閣総理大臣中曽根康弘君登壇〕

発言情報

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発言者: 川崎寛治

speaker_id: 34024

日付: 1986-10-31

院: 衆議院

会議名: 本会議