馬場昇の発言 (文教委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○馬場委員 先ほども私は、教職員の服務についてという助成局長の通知について質問したのですけれども、物すごい通知を出しておる。この前新聞にも報道されあるいはこの委員会で中西委員も追及した。それなのに、いまだ監督する任にある大臣が本人からの事情も聞いていない。まさにあなたこそ職務怠慢ですよ。大変な問題でしょう。あなたが聞く前に、実は衆議院、参議院の議院運営委員会でも取り上げられておるわけです。そして、近いうちに参議院の議院運営委員会に高石次官を呼んで事情聴取をするという動きもあるわけです。そういうときに、こういう問題を国会でも取り上げられたのに全然注意もしない、呼んでもいない。
私は、聞くところによりますと、きょうの新聞なんかによりますと、これまた総理府の事務次官が国会議員に立候補したいということで、この国会の最中の五月二日に退官するということがきょうの新聞に載っておりますけれども、高石さんも退官してやるならそれは話は別です。しかしそれでも私はおかしいと思うのです。というのは、高級官僚がやめてからすぐ国会議員に出る、そしてあたかも高級官僚は自民党から出るのだという、この発言によりましても安倍派や中曽根派から誘いがかかってきておるということを言っているわけですが、いやしくも高級官僚は政治的中立だから、例えば自民党やほかの党じゃなしに、退官してからしばらくは期間を置いてから出るというならわからぬでもないけれども、まさに事務次官、官僚というのは自民党、しかも各派閥からだというような印象を国民に与えるということはもってのほかだと思うのです。
それで、これは大臣に厳に申し上げておきますけれども、衆議院の議院運営委員会でも問題になったし、参議院でも問題になった。参議院では本人を呼んで聞くという。そのときに、直接の上司のあなたが何ら事情も聴取しないし処置もとらないということは怠慢だ。監督不行き届きだからこういうことが起こってくるのですよ。その点については、厳に事情を聴取して善処されることをまず要求しておきたいと思います。
これは問題を残しておいて、次の問題に入って、後でまたまとめをしたいと思うのですけれども、もう一つの問題がございます。
これはきのうの新聞で報道されておるわけですけれども、大臣、私は教師をしておった経験もありますが、戦後の日本の学校教育の中で社会科というのはシンボル的な教科であったと私は今でも思っておりますし、事実そういう役割を果たしてまいってきたわけでございます。ところが、この社会科を地歴と公民に分割をしよう、こういうようなことが教育課程審議会で実は議論されておるのは、大臣は責任者でございますからもう御存じのとおりでございます。ところが、これでいろいろ議論があったのは御承知と思いますけれども、社会科を擁護する学者、研究者を学習指導要領の作成協力者会議から実質解任した、こういうような新聞報道が行われておるわけでございます。
これによりますと、
文部省は二十日、新しい学習指導要領の作成に携わっていた学者・教師集団を大幅に入れ替え、この中で、社会科解体に反対の質問書を出した七人の大学教授をそろってメンバーから外した
こういうことが書いてございます。そして、その人たちは、
問題の高校社会科六科目の指導要領作成には、約五十人の大学教授らがメンバーに委嘱されていた。ところが、文部省は二十日付で、このうち、
氏名は省略いたしますけれども、
五教授を再任しないで更迭し、新メンバーと入れ替えた。また、小学校社会科の協力者である二教授も同様に再任しなかった。
これら七氏は、いずれも社会科の解体に反対し、昨年十二月一日付で、同審議会委員あてに出された日本社会科教育学会の質問書に名前を連ねていた。
そういう人たちである。この協力者は、任期は一年です、しかし昨年の四月には全部更新されておる。ずっと指導要領改訂に携わってきて、もう六、七割方でき上がっておるのですよ。それにずっと携わってきておるのです。昨年も一年ごとですからずっと再任されて、この人たちは昨年は全部再任をされた人たち、全員が再任されておるわけでございます。そして、これは何か解任ではないではないかというやじが出ましたけれども、この一年ごとというのは全く形式的で、従来の例をずっと見ますと、これは一年ごとですから毎年毎年同じ人たちが、同じ指導要領改訂をやってきているのですから再任されてきておった。そして七、八割方でき上がっておる、こういうときにいよいよ仕上げの段階になって社会科解体に反対する人を再任しなかったというのは、どう見ても、新聞が「解任」と書くように国民もそう思います、私も実はそう思うわけです。そうなってきますと大臣、これは本当に文部省が、自分たちがこうやろうと思う、それに批判する人とか反対する人はみんな除外してしまう、文部省の思うことに賛成する人だけでいろいろな協議会なんかをつくってやっていく、こういうことになるわけでございます。このようなやり方は是と思われますか非と思われますか、文部大臣どうですか。