薮仲義彦の発言 (土地問題等に関する特別委員会)

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○薮仲委員 私は総理に、これからの政策の根幹となる、政策のコンセプトといいますか、考えについてお考えをお伺いしたいわけでございます。
 総理が文部大臣のとき、私も総理に質問をさせていただきました。小さなかわいいお子さん、日本の二十一世紀を担っていく子供たちのために教育が最も重要であることは全くそのとおりでありますし、一人の人間が形成されていくその教育環境の中で必要なのはやはり思いやり、温かさ、親切。そういう優しさを子供の心に植えつけていくということは、総理の御発言、全くそのとおりだと思います。
 今そのことを我々政治の場で考えますと、国民の望んでいるのはやはり優しさ、思いやりだと思うのです。今具体的に例を挙げますと、東京に都民が本当に住めるのか住めないのか、ここにいらっしゃる行政マンの方々も、長時間通っている方もいらっしゃる。東京はだんだん住めなくなって、一時間、一時間半、そういうところからの通勤距離になってきてしまっている。あるいは、悪い地上げ屋さんのために、お年をとられた方やお体の不自由な方や年金生活者の方に東京は住みにくくなってきた。ちょっと固定資産税の負担にたえられません、しかし土地は持っているじゃないか、固定資産税というのは大事な財源だから簡単には、という意見もあります。しかし私は、そこは政治に優しさと思いやりがあって、東京に住みたいなと思う方がお年をとられても住みなれた東京で住めるような東京であってほしいし、また働く方が東京っていいな。知事が言うマイタウン東京という、その言葉はわかります。でも、やはり総理がこの土地基本法をやった後には、東京もあるいは大阪も名古屋も、人が住むに、本当に優しさと思いやりがあって住みやすい、東京はいわゆる二十四時間の経済活動の拠点だ、金融都市だ、情報都市だ、確かにそうかもしれませんけれども、私はやはりそこに人が住めるというのが国民の一番望んでいることだと思うのです。これだけ文化の高いところ、首都に人が住めないということは政治のどこかがおかしいと私は思うのです。
 そういう意味で、政治に思いやりと優しさ、東京も本当に人がみんな気持ちよく住める、安心して生活できる、お年をとられた方もあるいは社会的に弱い立場の方も東京っていいなというような、いわゆる一極集中するとかしないとかじゃなくて、住みたいという気持ちの起きるような優しさが、この基本法の制定と同時に、行政の中にあってほしいと私は思うのでございます。基本的な言葉で言えば、東京も人が住みたい、住める、そういう町ができるのです、この基本法が成立したらそういう日本の国になるんだと、都民の皆様あるいは国民の皆様に宣言していただきたいと私は思いますが、いかがでございますか。

発言情報

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発言者: 薮仲義彦

speaker_id: 154

日付: 1989-11-17

院: 衆議院

会議名: 土地問題等に関する特別委員会