海部俊樹の発言 (土地問題等に関する特別委員会)
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○海部内閣総理大臣 御指摘のように、私もかねがね、最近特に土地を中心にして持てる者と持たざる者との格差がだんだん開いていくということに対して、これはある意味で、まじめに働いておる人々の夢を奪ってしまうものではないか、何とかならないかということを言い続けてまいりました。
戦後我が国は、物を動かすフローの場合とストックの場合に分けて考えますと、所得の多い方、少ない方を五段階に分けて、第一、第二、第三、第四、第五と分けた、あの分け方は委員もよく御承知と思いますが、最初五・九倍、約六倍近くあった格差が、最近では二倍近くにフローの方ではだんだん縮まってきておる。それと違ってストックの方では、土地というものの価格の高騰によって、せっかくの政策努力や、せっかくすべての国民が同質社会意識を持てるようなところまで縮まってきたのに水を差すような結果になっておることを非常に残念に思いながら、そしてこれを何とか是正するためにはどうしたらいいかということで、この土地基本法などにも大きな期待を寄せ、皆様の御議論もお願いしてきたことは御承知のとおりでございます。
そういったことから考えますと、今新たに御指摘のある個人と法人の問題は、法人には法人なりに、社会にいろいろ雇用をつくっておるとか社会的な貢献をしておるとか、いろいろな功績その他評価すべき点も多々ございますけれども、そちらの方が野放しであったのでは、これは個人の方との格差はどうなるかという御指摘も、新たな角度の、別の次元の問題として、我々としても適正な方向に行くように考えていかなければならぬ政策課題ではなかろうか、このように受けとめさせていただきます。