海部俊樹の発言 (予算委員会)
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○海部内閣総理大臣 御質問の御趣旨は、やはり今日まで日本がひたすらに豊かになる、特に物が豊かになるということを求めて皆さんが政策努力をしてきた、その結果、物を豊かにするという面ではこれは一定の成果を上げてまいりましたが、その間に心の豊かさといいますか、豊かな社会の中で何か心を豊かにしていく大切なものをもっと今は求めていかなければならぬのではないか、委員のそういうひたむきな御希望の背景にある質問と受けとめました。私もその点全く同感でございますから、芸術、文化、スポーツというものが今日の人間生活に幅を持たせ、人間にとってそれが非常に大切なものだということを私も深く認識しておりますので、お考えについては十分質問の御趣旨を踏まえながら、関係各省庁で十分御検討いただくように既に私からも申し上げておりますので、どうぞ党側でも御理解と御協力をいただきたいと思います。
幼児教育の問題は、就学前教育というものを私は大切にしなければならぬと思っております。そして、それぞれの児童生徒の発達段階においてふさわしい教育をしていかなきゃならぬと思うのです。ですから、小学校に入る前の就学前教育は、今いろいろと努力をしておりますけれども、御指摘の三歳児の問題については、三つ子の魂百までということわざもあるくらいでして、非常に大事な節目の一つだと思っております。けれども、また別の角度の御意見は、三歳児では遅過ぎる、幼児は立ち上がってみずからの足で体重を支えて第一歩を踏み出そうとするときが幼児教育の始まりで、そのとき周辺にいる大人が手を差し伸べて倒れないように、前へ来るようにするのもこれは最初の道徳教育、幼児教育の始まりだという議論等もたくさんございます。私は幼児教育の重要性というものをいつも肝に銘じて考えておりますから、これらの問題については、学校教育以前の問題ではありますけれども、大切に考えていきたいと思っております。