井出正一の発言 (予算委員会)

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○井出委員 総理、私は今回質問させていただくに当たりまして、参考までに総理の本委員会での処女質問といいますか、その議事録を取り寄せてみました。もっと早くになさっていらっしゃるのかなと実は思っておったのでありますが、これで読むのですが、驚くなかれ昭和五十五年十月九日、鈴木内閣の初めての予算委員会でございました。当時、総理は既に当選は八回、議員歴は二十年に及び、そのもう数年前には福田内閣の文部大臣に就任していらっしゃるわけでありますから、この委員会で御質問をなさるより前に、大臣として御答弁をなさっていらっしゃるわけであります。我が党がこの国会審議といいますか予算委員会でいかに質問をしなかったかということがよくわかったわけであります。このたび、私ども一年生ながら、このようにして質問をさせていただくことができましたことを大変ありがたく思うわけでありますが、自由党も国会も変わりつつあるな、こんなふうにも思っておるわけであります。
 さて、その鈴木総理に対する総理の御質問でありますが、一部分をちょっと引用というか御紹介させていただきます。こんなふうに総理はかつておっしゃっています。
 私は総理の
鈴木総理のことです。
 政治姿勢に率直に大変敬意を表しますのは、倫理委員会を設置すべきであるということをいち早く提唱されて、政治倫理の確立に身をもって当たるという姿勢をお示しになりました。
あるいは
 私はやはりこのことは政治倫理の確立、政治をどう変えていくかということは、一言で言うなれば国民の皆さんから見ておってわかりやすいきれいな政治をするということだと思います。政治はお金を使わないで済むというわけにいきませんから、必要にして十分な要るお金はこれぐらいだ、そのかわりここから入ってこうなっておるんだということが明らかになっていけばそれでいいわけだと思いますので、そういう意味で、私たちは一度、政治倫理の確立という問題を自由民主党が挙げて国民の皆さんに誓ってきた問題でもありますから、この問題については今後具体的に党内でも検討を進めていくわけです
こんなふうにおっしゃっていらっしゃいますが、総理、覚えていらっしゃるでしょうか。何だか九年前も現在も事態は少しも変わっていないような感じがしてなりません。せっかくこのような応答があったわけですから、何らかの改善がなされなかったことを私は残念に思うのであります。それどころか、国民の政治に対する不信は、昨今さらにひどくなってきておるように思います。
 そんな状況の中で、海部総理、あなたが総理の座におつきになられました。責任は極めて重大ですし、国民の皆さんの期待もまた大きなものがあります。
 間もなく一年になりますが、昨年の秋、遺言ともいうべき政治倫理法律案と選挙浄化特別措置法律案の二つの私案を残して、三木武夫先生は五十年を超す政治の御生涯を閉じられました。我が党も、後藤田正晴先生を会長とする政治改革委員会で幾多の論議を重ねた末、政治改革大綱を決定し、それに基づいて伊東正義先生を本部長とする政治改革推進本部を設置、通常国会に政治資金規正法の一部を改正する法律案、公職選挙法の一部を改正する法律案の二法案を提出し、さらに政治倫理の確立のための国会議員等の資産等の公開に関する法律案も提出の準備をしているところであります。
 失われた政治への信頼を回復するために、少なくともこれらの法案はぜひとも成立させなければならないと考えるのですが、三木先生のまな弟子、秘蔵っ子と自他ともに認める海部総理、ついこの間までは我が党の政治改革推進本部の行動隊長でいらっしゃった総理、三木私案にもあり鈴木総理への質問にも出てまいりました倫理委員会の設置についてもあわせて御見解を承りたく思うのであります。

発言情報

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発言者: 井出正一

speaker_id: 25920

日付: 1989-10-18

院: 衆議院

会議名: 予算委員会