海部俊樹の発言 (国際連合平和協力に関する特別委員会)
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○海部内閣総理大臣 人質問題の詳細につきましては外務省から後ほど詳しく報告させますが、私の聞いております範囲では、今回出国が認められた方々は病気あるいは高齢ということで人質としての生活が人一倍につらかった方々であろうと思いますので、これらの方々のため並びに御家族のために、そのことについては先ほど申し上げたように率直に喜ばしいことだと評価をしております。
ただ、きのうも私が心を痛めましたのは、テレビのニュースで、出国が決まった一人の方が、私はもう一人別の人と一緒にいた、二人おまえたちは帰すと言われて、後になっておまえ一人だと言われたので、私は同僚の一人を残してこなければならなかった、そのことを思うと胸が痛むと言われたのを聞いて、私は帰ってくる方の心中はいかばかりかとお察ししますが、同時に、残された方のお気持ちも思うと、本当に一刻も早く根本的な解決をして、すべての人質の釈放ということは国際法上も人道上もぜひされるべきであるということを強くもう一回願わずにはおれませんし、同時に、この問題の根本的解決は、今こういった緊張状態をつくったこの局面を打開をして、言葉をかえて言うと、国連決議の原則に従ってクウェートからの撤兵、クウェート政府の復帰、人質の全面釈放、それがあって初めて次のステージに移り、恒久和平の問題についての新たな話し合いが提案されるようになっていくのである、このように考えておりますので、政府といたしましては従来の方針に立って粘り強く平和解決のための努力を続けていかなければならない、私はこう考えております。
詳細は外務省から御報告をいたさせます。