三原朝彦の発言 (国際連合平和協力に関する特別委員会)
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○三原委員 国際の安全と平和が破壊されたということ、そのことをまず我々が大いに認識して、これからもこのイラクのクウェート侵攻に対しの一〇〇%の努力をして、それが原形に復旧するようにということを我々はしなければいけない、そういうことのために政府が頑張っておられるのを援助、応援しなければいけないと思うところであります。
確かに私は、中東に今まで行ったことないのですけれども、ヨーロッパ諸国やアメリカを回っておっても、どうもやはり民族的なあつれきというのを理解しがたい場面があるのですが、確かにユダヤの人とアラブの人というのの精神構造、メンタリティーといいますか、そういうのはなかなか、仲よくすればいいものをと思うわけでありますけれども、それがなかなか歴史的に怨念が続いてきたというような状況でもあるようであります。しかし、この二つの問題はリンクして考えると本当に複雑になりますから、これは絶対に分けてこれからも解決の方向に進まなければ、もともと根本に差異があるということを認識して解決の方向に行かなければならないと思うところであります。
次に、東西の冷戦が終えんして、より低いレベルでの力の均衡といいますか、を目指しておることは、もうヨーロッパの方でそういうことが現実に着実に起こっておることは我々承知しておるところであります。一方、そのポスト冷戦といいますか、その中で間隙を縫って、このごろ政治学者の人たちが分析をしておりますが、力の真空といいますか、新たな秩序への転換期における一つの本当に忌むべき状況というのが今回のイラクのクウェート侵攻という現象だというふうに分析しておるところであります。地域間の紛争がこうしてイラクによって引き起こされ、そしてイラク・クウェート問題のみの解決を求めるなら、例えば何かどこかの点で妥協だとか調停というようなことも考えられるかもしれない。百歩譲ってですよ。しかし、こうした難しい、許しがたい紛争、いや侵略が起こらないように、将来にわたって未然に防止をするという観点に立つならば、イラク軍のクウェートからの無条件の撤退及びクウェートの原状の回復、そのことを完全に期することが私どもは肝要であろうと思うところであります。
それから考えますと、もうこれは話は撤回したようですが、サウジが一時期あそこの二島ですか、領土の一部割譲による解決などをちょっと言ってみたり、フランスが唱えた自由選挙、四項目の中の一つ、自由選挙をやりましょうとかいう、そういう何といいますか混沌とした中での選挙はできるわけでもないでしょうが、そういうことを唱えてみたりということは正しいアプローチではないと私は確信するところでありますけれども、その点に関して断固とした政府の御意見をお尋ねしたいと思う次第であります。