海部俊樹の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(海部俊樹君) 井上議員にお答えいたします。
 諸外国の例を引いて、併用制は不安定というのは間違っておるという御指摘でしたが、先ほどもここで私は詳しく申し上げたつもりですけれども、要するに、政権が安定する、安定しないというようなことは、それぞれの国の国民がそれでよしとするかしないかというところに基盤があるということは、率直にそのとおりです。けれども、日本の案をつくるときに、ドイツの例を引かれましたが、私もドイツとの定期協議のときに各党の皆さんとお訪ねしても、連合政権であるから、相手政党との間の政策に今重要な問題が起こってきたから、そちらに優先的に時間をとられるから、今回の会合は、ちょっと悪いけれどもその方を優先させるから不成立になると断られて、ドイツまで行うて、それは大事な連合政権の中の政党間合議ですから、議員としてはわかると言って認めて帰ってきたことも私の思い出の中にはございます。
 そういうことで、必ず二大政党になってそれでうまくいっておるというのは、ドイツはドイツ、日本は日本ですから、そのことはきちっと分けて御理解をいただきたいと思いますし、私は何度も申し上げておるように、やはり国民が直接政権のあり方を選択するのが、今の衆議院の議員の選挙制度であると私は思っておりますから、少なくとも私はその方が正しいと確信をしておるのですから、どうぞ御理解をいただきたいと思います。
 また、日本の国展は一党による政権安定を望んでおらない、与野党伯仲を望んでおる、こうおっしゃいましたが、私は、選挙の結果をそのまま謙虚に、厳しく受けとめていくのが政府の責任であろうと考えております。
 また、定数の問題についても、人口比例の問題だけにこだわりているのではないということについて、これも先ほど申し上げましたけれども、いろいろな御意見がございました。
 定数是正に対する国会決議の中にも、「過疎・過密等地域の実情に配慮した」という文言もあの決議案の中にも入りておるわけでありますから、人口比例だけでやれということではなかったと私は理解をしておりますし、また、そういった意見を入れてそのようにしていくことが大切なことであり、そのような角度の御意見が今度の本会議を通じて御議論の中にも出てきたのではなかろうかと私も思っております。
 また、区割りがゲリマンダーではないか、だれか自由民主党の方の発言を例に引いておられますけれども、世の中には、結果としてそのようになりており、結果としてそう受けとめてくださった方があるかもしれませんが、全くだれも関与しないで公正、公平な区割りをつくりたんだと、これは素直に認めてくださいよ。それまで疑うようになったら、それはいけません。
 企業・団体献金を認めたまま公的助成をするのかということでありますが、これは制度面でも、選挙や政治活動が政党中心となることによって、この政党の助成というものも創設しようとしておるわけでありますから、企業や団体などの寄附については、選挙制度審議会の答申を尊重して、原則として政党に対するものに限るとしております。現行制度のままで政党に対する助成制度だけを導入することは適当ではないと考えております。(拍手)
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発言情報

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発言者: 海部俊樹

speaker_id: 5376

日付: 1991-09-11

院: 衆議院

会議名: 本会議