野田毅の発言 (本会議)
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○国務大臣(野田毅君) 伊藤議員にお答え申し上げます。
我が国経済の現状は、御指摘のとおり、比較的多くの分野で減速が見られますけれども、水準自体はなお高いわけでございます。一口で言えば、これまでのやや過熱ぎみの高い成長から、堅実な消費、健全な企業活動に支えられたインフレなき持続可能な着実な成長経路への移行過程にあると言えると思います。
今後の見通しといたしましては、個人消費につきましては、雇用者数が堅調に増加をしていることを背景に着実に増加をすると考えられること、設備投資につきましても、合理化投資あるいは省力化投資、研究開発投資などを中心に総じて底がたく推移するものと見込まれること、公共投資の着実な増加が見込まれること、さらに加えて、先般の公定歩合の引き下げも、九月以降の市場金利の低下と相まって景気に対して好ましい効果を与えるものと期待をされるわけでありまして、我が国経済は引き続き内需を中心とした成長を持続するものと考えられるわけであります。しかしながら、景気の減速が企業家や消費者の心理に及ぼす影響にも十分注意する必要があると考えておりまして、今後ともきめ細かい機動的な経済運営に努めてまいる所存でございます。
平成四年度の経済見通しにつきましては、最新の経済指標等を踏まえつつ、関係省庁と協議の上、「経済見通しと経済運営の基本的態度」といたしまして、予算編成と同時に作成をいたす予定でございまして、現段階で確たることを申し上げることができませんことを御理解をいただきたいと思います。
なお、生活大国を目指していく上で大切なことは、御案内のとおり、経済の成長率だけでなくて、やはり第一に物価の安定にあるということであります。さらに、着実な社会資本の整備あるいは労働時間の短縮、その他さまざまな角度からのアプローチが必要であるかと考えております。
以上でございます。(拍手)