田名部匡省の発言 (本会議)
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○国務大臣(田名部匡省君) お答え申し上げます。
農協の現状については、農協は農業者の自主的な協同組織でありますから、その行う事業は、組合員の営農と生活の向上のために行われるということが基本であると考えております。このため、営農指導の充実を初めとして、農協の本旨に沿った事業運営が行われるよう十分指導を行ってまいりたいと考えております。また、婦人、青年層を含めた組合員のニーズに的確にこたえ得る取り組みや、農協の経営基盤の強化を通じた有能な人材の確保も必要である、そういうことにも努めてまいりたいと考えております。
次に、農協系統の組織改革に関するお尋ねでありますが、このことは現在の農業、農村をめぐる状況の変化と農協を取り巻く諸課題に対応していくために、系統組織みずから事業、組織の改革を図る必要があるとして、二十一世紀までに千農協を目指すことといたしておりまして、原則として事業二段、組織二段に取り組んでいく決議をいたしたところでありますので、農林水産省としても、地域農業の振興と農村の活性化のため、その内容が具体化され、組織改革が着実に実行に移されることを期待するものであります。
次に、連合会への受託農業経営のことでありますが、連合会にも受託農業経営を行うことができることとするのは、担い手の育成、規模拡大の促進の観点から、連合会が畜産等の分野で果たしておる機能を活用していこうとするものであります。また、農事組合法人の要件緩和は、担い手の減少、耕作放棄地の増加等に対処し、その一層の活用を図ろうとするものであります。いずれもいあくまでも農家の協同組織による営農体制の整備を図っていこうとするものであります。
次に、農協の老人福祉事業のことでありますが、農村社会の高齢化に伴い、農家組合員が行う介護活動等の量が増大していることと、それに合わせて、協同組織である農協がこれを支援していく必要があるとの観点から、農協にも老人福祉事業を行うことができる旨を法文上明記したものであります。もちろん、農協がこの事業を行うに当たっては、市町村との緊密な連携を保ちながら実施されるよう、適切に指導してまいりたいと考えております。
農協のあり方、存在意義、改革についてでありますが、農協のあり方と存在意義につきましては、農協は農業者の自主的協同組織で、地域農業の振興や地域の活性化に大きな役割を果たしてきており、農業、農村をめぐる状況が大きく変化する中で、多様化する組合員ニーズに一層的確に対応していく必要があります。このような中で、農協系統においては、みずから事業、組織の見直しを行うこととしており、農林水産省としても、このような自己改革努力に対し、適切に対応してまいる所存であります。
以上であります。(拍手)