吉岡吉典の発言 (平成四年度一般会計予算外二件両院協議会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○吉岡吉典君 幾つかの問題点がありますが、私は、二つの点で意見を補足的に述べさせていただざます。
 一つは、世界的な軍縮の流れに逆行して、引き航さ軍拡を進める予算になっていることであります。軍拡の論拠としてこれまで言われてきましたソ連の脅威というものは、既に崩れてしまっている。それにもかかわらず、アメリカ、イギリス、ドイツ等すべての先進国が軍事予算を削減する状況にありながら、日本は軍事費を相変わらずふやしているということであります。
 この軍事費をふやしている問題については、お隣の韓国などからも、軍事費をふやすことと削減することは根本的に質的に違うことであり、こういう調子では日本は軍事的脅威になりかねないというような批判が出ているところでありまして、先ほど述べられた節度ある予算だということは認めることができないというふうに思います。とりわけ、北方重視戦略に沿って最新鋭のハイテク兵器等による正面装備の増強、これを続けていることや、在日米軍への思いやり予算の大幅増額は特に問題だということを指摘したい。
 この点が、私が述べたい反対理由の一つです。
 もう一点は、宮澤総理がおっしゃる生活大国を目指す予算とは言いがたいものだという点です。
 社会保障関係費は、金額的には増額となっていますが、人口の高齢化や医療給付の当然増経費も貯えないものと言わざるを得ません。生活保護費は三年連続の引き下げになっていますし、障害者対策も不十分であります。住宅建設計画も、住宅金融公庫の貸付戸数は昨年度より一万戸減らしているということであり、これらすべてが、生活大国を目指す予算と言えないというふうに言わざるを得ません。
 文教予算そのほか、いろいろな問題でこのことを指摘せざるを得ません。
 しかも、大企業に対しては、景気てこ入れということで、バブル経済崩壊後の支援策を打ち出しながら、中小企業対策などは、一般会計予算では在日米軍に対する思いやり予算よりもまだ少ないというふうな状況であり、中小零細企業には専ら自助努力を求める、こういう点でも我々は同意でざないということを申し上げたいと思います。そのほか多くの問題がありますが、私は、以上二点を述べて、補足的な意見とさせていただきます。

発言情報

speech_id: 112325138X00119920409_008

発言者: 吉岡吉典

speaker_id: 4589

日付: 1992-04-09

院: 両院

会議名: 平成四年度一般会計予算外二件両院協議会