林義郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(林義郎君) 沖田議員の御質問にお答えをいたします。
 私の御質問は、二つだと思います。
 まず一つは、出るを制すことができない段階での債務繰り延べなどによる財源捻出は行政改革の阻害要因となるだけであって、予算の重点的、効率的な配分には役立たないのではないかというのが一つでございます。
 平成五年度予算におきましては、御指摘のように、税収が前年度当初見積もりを下回るというよ
うな異例な税収動向、財政事情のもとで、特例公債の発行を厳に回避しなければならない、こういった要請から、既存の制度、施策や、歳出の徹底した見直しを行うための財政改革の強力な推進に努めてきたところであります。
 しかし、これらの努力を行っても、なお、五年度予算には必要な財源が不足することから、極めて厳しい財政事情のもとでのやむを得ざる措置として、一般会計承継債務の償還の特例等の措置、今回の措置をお願いすることにしたことを御理解いただきたいと思います。
 その中におきまして、景気や生活大国づくりへの配慮など、社会経済情勢の推移に即応した財源の重点的・効率的配分には努めてまいったところでございます。
 公共事業の配分等につきましても、公共投資基本計画や「生活大国五か年計画」の考えに従い、住宅、下水道、環境衛生等の生活関連分野に思い切って重点配分をしたところでございます。
 いずれにいたしましても、今後とも引き続き、制度、施策の徹底した見直しを行うとともに、財政改革を強力に推進していかなければならない、これが時代の要請でもあろうか、こういうふうに考えているところでございます。
 次の問題は、政府管掌健康保険の問題でございますが、御指摘の中で、近い将来、特例公債を発行するようになったときに、一体それは当然新しい債務としてやるのかどうかということを含めまして、政府管掌健康保険の国庫補助の繰り入れの特例措置として、一兆三千億円余の厚生年金の繰り延べ分を含めて返済の年次計画を作成したらどうか、それを今会期中に出したらどうか、こういうお話でございますが、我が国財政の状況は、御指摘のとおり大変厳しいものがある、構造的にそういうことになっているわけでございまして、政管健保の国庫補助の繰り入れ特例等について具体的な繰り戻しの計画を作成するのは困難であるということは御理解いただきたいと思います。しかし、一般会計及び政管健保の財政状況等を勘案しつつ、できるだけ速やかに繰り戻しに努力をしてまいりたい、こう思っております。政管健保につきましては、今回の繰り入れ特例措置を行っても、政管健保自体についての財政運営に支障を生ずることはないので、この点も御理解を賜りたいと思います。
 また、厚生年金国庫負担分の繰り延べ分につきましては、平成元年度補正で厚生保険特別会計に返済見合い財源を特別保健福祉事業資金として確保したところでありまして、特別保健福祉事業の必要性を踏まえつつ、今後ともできるだけ速やかに返済の完了に向けて努力をしてまいりたい、こう考えております。(拍手)
    〔国務大臣丹羽雄哉君登壇〕

発言情報

speech_id: 112605254X00519930216_013

発言者: 林義郎

speaker_id: 33770

日付: 1993-02-16

院: 衆議院

会議名: 本会議