宮澤喜一の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(宮澤喜一君) いわゆる東京佐川急便事件あるいは金丸前議員に係る脱税事件につきまして、政府の側におきましては、検察・国税当局において捜査あるいは調査をいたしましたことは申し上げるまでもないことでございますが、公判係属中のものもあり、また、捜査中のものもございます。いずれにいたしましても、これらの調査、捜査が厳正に行われたことについては疑いを入れないところでございます。
なお、ウォーターゲート事件を御引用になられまして、我が国としても、特別委員会のようなものを国会に設けるべきではないかというお話でございました。国会におきましても真相究明にいろいろ努力をなさっておられますが、さらにどのような調査機能が必要かということにつきましては、これは国会においての御判断によるべきものだと考えます。どのような場合におきましても、政府といたしまして可能な限り協力をいたしますことは、申すまでもないことでございます。
次に、自民党長期政権ということについてお話がございました。我が国は、戦後今日までほとんど一貫いたしまして自民党が政権を担当してまいりましたが、この間、国民の努力によって、今日の我が国の安定と繁栄が生まれてきたということは、私は事実であると思います。もとより一党による長期政権がみずからを省み、みずからを点検、改革いたしませんと、政治的沈滞や腐敗を招きかねないということも、おっしゃるとおりでございます。昨今の国民の政治に対する不信につきまして、私は、国政を預かる者として、まことにこの状態は申しわけないものだと考えております。
このような意味で、私は今、党運営や選挙制度、政治資金制度を抜本的に改革して、従来どおり国民に信頼され、国民のニーズにこたえる新しい政治を確立しなければならないというふうに考えておりまして、政治改革を断行して時代の流れを的確に読み、国民の声に謙虚に耳を傾け、この政治不信を払拭しなければならないときと考えております。
なお、各党が御提示されました抜本的な選挙制度改革案は、各党それぞれのお立場において最も理想とされ最善とされる改革案でございますから、それを実現したいとお考えになることは当然のことと思います。各党間におかれまして、それぞれの案について審議を尽くしていただくことが肝要と存じます。各党の御努力によりまして、それぞれの立場からの改革案が提示されておりますが、その内容は違いましても、この際、抜本的の改革が必要であるということについては、各党が共通の認識をお持ちになっておられますから、各党問で十分御論議をいただく中で、必ずや合意点を見出していただけるものと考えております。私といたしましても、その実現のため最大限の努力を払ってまいります。(拍手)
〔塩川正十郎君登壇〕