塩川正十郎の発言 (本会議)
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○塩川正十郎君 川崎さんにお答え申しますが、随分と専門的な事項がございまして、自民党は多士済々、随分人材がおりますので、追ってその専門のことにつきましての御質問のお答えをいたすと思いますが、私からは、政治システムに関する点二、三お答え申し上げたいと存じます。
まず第一点、川崎さんのおっしゃっておる中で、戦後四十年の間にたび重なる汚職事件、腐敗事件等があったではないか、この際、これを根本的に直さなければならない、おっしゃることは当然でございまして、我々はそのたびごとに自浄作用を働かし、懸命の改正はしてまいりましたけれども、これは制度に基づくところが多分にあるということがいろいろ学識者の間に出てきております。そして、この改革を、今回は本格的な、抜本的な改革をしようということで、皆さんとともどもにこれに取り組んでおるところでございまして、皆さん方もやっとそこに気がついたんじゃないかと私は思うのであります。
なぜかと申しまして、やはり一つの重要な問題は、政権交代がないところにこの日本のいわば政治の欠陥があるということにやっとお気づきになった。だからこの中選挙区制を変えて新しい制度に変えよう、そうしなければ日本の政治の近代化は図れないということが出てきた、こういうことであろうと思うのであります。
その一つとして川崎さんは、イタリーの自浄作用のことを言っておられますけれども、私の考えから申しますならば、ロサンゼルスの新聞はどう言ったか知りませんけれども、ニューヨーク・タイムズでは、これはおかしいんじゃないかということを言っておるのでありまして、そしてイタリーの国民の皆さん方も、現在のような比例制度はおかしいじゃないか、だから一回国民投票をやって政治の制度を変えようとしておられるということを聞いておりますが、どうお聞きになっておるかどうか。なぜイタリーの国民がこの制度を変えようとしておられるのか、反省されたこと、検討されたことあるのでしょうか、私は逆にお尋ねいたしたいと思っておるのであります。
それからもう一つ非常に重要なことをおっしゃっておりますことは、この政治改革をする前に、この議論をする前に、まず自民党が中心となって政治の腐敗を、これを徹底的に国会で審議しろとおっしゃいます。
確かに、国会におきまして、この政治腐敗の関係する問題、例えば佐川問題等、一連の問題を審議し調査することは当然でありましょう。しかしながら、その調査と審議というものは、こういうことが起こらないようにどうするかということが国会の使命でありまして、これをどうするかということは、これは検察庁の問題でございまして、検察庁が今鋭意努力しておるところでございます。それを国会でこの真相を究明しなければ政治改革はできないとおっしゃることは、国会と検察庁と間違っておられるのではないか。
我々は、こういうことが起こらないように改革をしよう、そのためにはやはり政権交代が可能なようにしよう、こういうことを言っておるのでございますので、どうぞその点、十分に御理解いただくように心からお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)
〔大野明君登壇〕