河野洋平の発言 (本会議)

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○国務大臣(河野洋平君) 昨日、閣議において決定をいたしました「モザンビーク国際平和協力業務実施計画」について御説明申し上げます。
 モザンビーク共和国においては、国際連合モザンビーク活動、いわゆるONUMOZが、昨年十二月の国際連合安全保障理事会決議により設置され、現在活動をいたしております。
 この国際連合モザンビーク活動については、国連などから我が国に対し非公式に参加の打診があり、政府は、三月のモザンビーク調査団の報告などをもとに慎重に検討を行ってまいりました。その結果、国連から最も期待されている輸送調整の分野において応分の貢献を行うための準備を三月二十六日より行ってまいりましたが、去る四月二十三日付で国際連合から我が国に対し、司令部業務分野及び輸送調整の分野への要員の派遣について正式要請がありました。この要請を踏まえ、改めて諸情勢を総合的に勘案し、検討した結果、我が国としても、世界の平和と安定のために一層の責務を果たしていくに当たり、国際連合による国際の平和と安定のための努力に協力し、なし得る最大限の人的な貢献を積極的に果たしていくため、これらの要請に応分の貢献を行うことといたしました。
 このため、モザンビーク国際平和協力隊を設置することとし、これに司令部業務分野における国際平和協力業務を行わしめるとともに、自衛隊の部隊により、輸送調整分野における国際平和協力業務を実施するよう「モザンビーク国際平和協力業務実施計画」を決定をいたしました。
 なお、この決定に当たり、国際平和協力法に規定する五原則が満たされているかどうか慎重に検討した結果、これらの要件は現ONUMOZにおいて十分満たされていると判断したところであります。
 次に、計画の内容についてでありますが、今申し上げましたような基本方針のほか、まず、実施する国際平和協力業務の種類及び内容としては、中長期的な業務計画の立案及び輸送調整に関する企画調整並びに輸送手段の割り当て、通関の補助、その他輸送に関する技術的調整に係る業務を定めております。また、派遣先国については、モザンビーク共和国とし、国際平和協力業務を実施すべき期間については、平成五年五月六日から同年十一月三十日までの間といたしております。
 また、モザンビーク国際平和協力隊の規模及び構成は、司令部要員である自衛官五名及び輸送調整業務を担当する自衛隊の部隊に属する自衛隊員四十八名であり、これらの要員、部隊の装備は、司令部要員については、九ミリけん鉄その他の個人用装備であり、部隊については、九ミリけん銃、六四氏七・六二ミリ小銃及び四輪駆動車などの車両その他の装備であります。さらに、同計画では、このほか、関係行政機関の協力、現地支援体制など、国際平和協力業務の実施に関する重要事項を定めております。以上が、「モザンビーク国際平和協力業務実施計画しの概要であります。
 なお、この機会に、昨日、同時に決定いたしました国際連合カンボジア暫定機構に対する我が国選挙要員の派遣等に係る「カンボディア国際平和協力業務実施計画の変更」について御説明申し上げます。
 カンボジアにおいて、我が国の停戦監視要員、文民警察要員及び施設部隊の諸君が既に国際平和協力業務を実施しているところでありますが、これらに加え、去る四月十二日付で、国際連合から我が国に対し、UNTACにより実施される制憲議会選挙のために、我が国選挙要員五十名を派遣するよう要請がありました。また、UNTACより我が国施設部隊に対し、食事の提供や宿泊・作業施設の提供等、選挙実施の支援を行うよう指図がありました。
 これらを踏まえ、現地の情勢を含め諸情勢を総合的に勘案し、検討した結果、我が国として、選挙が中立的かつ自由な政治的環境で適切に実施されるよう努力しているUNTACを可能な限り支援していくため、憲法制定議会の選挙の公正な執行の監視または管理に携わる選挙要員五十名を派遣することとするとともに、施設部隊が行う国際平和協力業務に、UNTAC選挙部門等のための飲食物の調製及び宿泊または作業施設の提供を追加するため、「カンボディア国際平和協力業務実施計画」について所要の変更を行いました。
 カンボジアにおいては、一部の地域での停戦違反事件や武装集団による襲撃、さらには、日本人の国連ボランティアが命を落とされるという痛ましい事件も発生しております。これら事件は、まことに遺憾なことと言わざるを得ません。
 しかしながら、カンボジアにおいて全面的に戦闘が再開されているわけでもなく、また、ポル、ポト派も累次の機会に、パリ和平協定を堅持する旨を明らかにいたしております。今後とも引き続きカンボジアにおける状況を注視していく必要はありますが、パリ和平協定に基づく和平プロセスの枠組みは維持されており、停戦の合意などの国際平和協力法上のいわゆる五原則は満たされていると判断をいたしております。
 長年にわたった紛争の後にやっと成立した和平にこうした脆弱だ側面があることは、遺憾ながらやむを得ないところでありますが、カンボジアにおける和平をより確固たるものとすべく、我が国としても、国際社会とともに積極的に貢献を行ってまいりたいと考えております。
 一方、我が国を含め各国から派遣され、国連の活動に参加している要員の安全確保については、第一義的には国連がそのための方策をとることとなっておりますが、政府といたしましても、国際平和協力業務に従事している我が国要員の安全に関して、あとう限りの努力をすることは言うまでもなく、要員に対する指導、必要な装備品の支給やUNTACへの働きかけなど、今後ともより一層要員の安全確保を図るために努めてまいりたいと考えております。
 以上、「モザンビーク国際平和協力業務実施計画」等につき御説明をさせていただきましたが、関係各位の御理解と御協力をお願いを申し上げます。(拍手)
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 国務大臣の発言(「モザンビーク国際平和協力
  業務実施計西」等について)に対する質疑

発言情報

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発言者: 河野洋平

speaker_id: 31577

日付: 1993-04-28

院: 衆議院

会議名: 本会議