武藤嘉文の発言 (本会議)
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○国務大臣(武藤嘉文君) 嶋崎議員にお答えをいたします。
まず、中田氏の殺害事件の真相究明についてUNTACに強く求めているが、我が国が今日までとってきた措置いかんということでございます。
政府といたしましては、UNTACに対しまして、この事件の迅速な事実の究明につきまして、今川大使より直ちに申し入れを行いましたほか、このような痛ましい事件が二度と起こらないよう関係者に対し強く求めたところであります。UNTACとしては、鋭意真相究明に努めてきており、多分本日中にも捜査結果の発表が行われるのではないかと思っております。
また、要員の安全確保につきましても、特段の措置を講じるよう直ちに今川大使より明石代表に申し入れ、これに応じ、UNTACは国連ボランティアの安全確保のための具体的措置について、御承知のとおり四月十四日に発表したところであります。
次の御質問は、UNTACが最も重視している自由、公正、中立の総選挙が現在の情勢の中で実施できる見通しを持っているのか、こういうことでございます。
カンボジアにおきましては、最近も暴力事件等が発生し、確かに不安定な要因はありますけれども、UNTACは自由かつ公正な選挙の実施、その前提となる中立的な政治環境の維持のために最大限努力をしておるわけでありまして、我が国もこのような努力を全面的に支持していきたいと思います。
総選挙を予定どおり実施するとの国際社会の決意は、三月八日採択された国連安保理の決議並びに四月二十三日に発表されたパリ和平協定署各国の共同声明においても確認をされております。カンボジアの国内におきましても、四百七十万人に及ぶ有権者の登録が行われていること、選挙運動が現在各地で行われていることにも見られるとおり、選挙の実施はカンボジアの国民の大多数が熱望しているところでありまして、ぜひ実現する必要があると思います。
我が国としましても、パリ協定署各国といたしまして、かかるカンボジア国民の希望にこたえ、予定どおりの総選挙実施のため、UNTAC、関係諸国とともに努力をしてまいります。
次に、流動的なこのカンボジア情勢にあって、パリ和平協定に基づく和平へのプロセスが当初の計画どおり実施できるのか、こういうことでございます。
我が国といたしましては、選挙を経て、新憲法の制定、新政府樹立に至る時期がカンボジアに永続的和平を確立する上で極めて重要な局面と認識をしております。このような状況のもと、種々の困難にもかかわらず、和平プロセスが予定どおり進められるように、UNTACの努力を全面的に支持するとともに、カンボジアの当事者間の対話の維持を図っていく考えであります。
次に、カンボジアの総選挙後の政治情勢は極めて不安定になることが予想されるが、その情勢をどう見ているかということでございますが、我が国といたしましては、新政府樹立後のカンボジアの政治的安定を図り、永続的和平を実現する上でも、総選挙から憲法制定、新政府樹立に至る過程が迅速かつ安定的に推移することが重要であると考えております。かかる観点から、四月二十三日に発表されたパリ協定署各国の共同声明により、選挙結果を尊重するよう各派に呼びかけたところであります。
また、カンボジアに永続的和平を実現するには、選挙後の時期においても、国民和解に向けた努力が継続される必要があり、この点においては、シアヌーク殿下の役割が極めて重要であると考えております。
最後に、冷戦後の国際情勢の変化に対応して、我が国の国際協力のあり方、特にPKO協力法の見直しなどを含めてどう考えるか、見解を示せということでございますが、これは今総理から御見解が表明されました。私も内閣の一員として総理と全く同じでございます。(拍手)
〔国務大臣中山利生君登壇〕