中野寛成の発言 (予算委員会)
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○中野委員 PKOは、国連にとりましてもかなりの歴史を持ちますが、しかし、まだまだ試行錯誤の繰り返しの状況であることは論をまたないと思います。今回、まあ今のところは何とか、比較的最悪の事態を迎えない状況で推移をいたしておりますが、しかし、いかなる状況になろうとも、そのことを謙虚に見詰め、そしてまた将来の教訓にしなければならない、こう思うわけであります。
そういう意味で一つお尋ねをしたいと思うのでありますが、これは外務省でしょうか。私は、PKOというのは、もともと和平協定が結ばれて、それからPKFがそこで出動して、そして武装解除をきちっとやって、そしてこれで組織的な武力衝突というものはなくなったという確認がきちっとされて、その上で、ある意味では治安警察が整備をされる、それに対してまた文民警察が指導をする、そして、そういう治安、安全というものが保たれる状況になって初めて選挙を行うというのが本来の正しいPKOのあり方ではないだろうか、こう思うのであります。
今回は、国連のカンボジアについてのUNTAC予算は二年分です。二年間ですべてをやろうとまず決めて、そこから、武装解除が中途半端にもかかわらず文民警察を派遣し、選挙監視員を派遣し、選挙をやる、そういう状態があった。私はここに、やっぱり拙速ではなかったかという反省はきっちり持たなければいけない、こう思うのであります。
これは、決して現地の責任とかまたはUNTACの責任とかというのではなくて、言うならばその派遣をしている本体、国連の安保理でしっかりとその議論をしなければいけない。そして、その安保理がしっかりした指示をその現場、UNTACに対して出すということでなければならない。その派遣をした側の安保理の重要な構成国の一員が日本であります。言うなら、日本は派遣者でもあります。また、UNTACの要請を受けて、そして具体的に文民警察官や、そして自衛隊施設大隊を出している。言うならば、出すことを要請した国であり、かつ要請を受けて派遣をした国でもあるわけであります。
その両面を踏まえるときに、私は、出す方に立った、安保理の一員としての日本の役割というものが極めて大きな意味を持つ。PKOを出すその段取りについて、和平協定からPKF、武装解除、警察、選挙というこの段取りを踏むことについて、このカンボジアのUNTACの活動を見て、反省すべき点はないのか。これは今後のことに関連するわけでありますから、私は、極めて重要に、かつ謙虚に受けとめて判断をしなければならない、こういうふうに思うのであります。
私は、選挙というのは武器を持たない戦争だと思います。我々もまたことしじゅうにやらなければいけないのかもしれませんけれども。これは言うならば、政権また権力を争うのが、武器を持ってやればそれは内乱、内戦であり、そしてマイクを、ビラを持ってやれば選挙であるのです。これは言うならば同じ性格を持つものだと思うのです。だから、武器を持った人がいる、武装解除がきちんとされていなければ、選挙を行うときに内戦状態の危険が常に伴うというのは当然のことだと思うのであります。
我々が審議し、そして賛成をしたこの国連平和協力法案も、こういう順序をたどって行われるというのが、ある意味では政府としても前提になっていなかったんでしょうか。そのことを踏まえて、私は、これからのPKO活動というものはやっていかなければならない、そしてそれを踏まえた上で、見直しやまた法改正等をすべきことはやっていく、その前提をきちっと確立をしておかなければいけないと思いますが、どうお考えでしょうか。